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ニュースリリース

1μm 帯-低消費電力・超高速光伝送モジュールのパイロット生産ライン稼動
~ 12 心の光ファイバで毎秒150 ギガビットのデータを一括伝送 ~

2011年3月7日

当社は、光インターコネクション用超高速光伝送モジュール(通称光エンジン)を開発し、このたびパイロット生産ラインを当社千葉事業所・ファイテル製品事業部内に設置、稼動開始しました。現在、複数のお客様向けに、試験目的のためのサンプル品を製造しております。
当社光エンジンは、独自開発の波長1μm 帯面発光レーザを採用し、毎秒12.5 ギガビットの伝送能力、低消費電力特性、高信頼性など優れた特長をもっております。本製品(送信光エンジンと、受信光エンジンのペア)を用いることにより、12 本のマルチモード光ファイバ上に毎秒最大150 ギガビットのデータを一括伝送するシステムが構築できます。

本製品の特徴

本製品の特徴

当社の送信光エンジンは、省電力化に適した自社開発の波長1μm 帯面発光レーザアレイ、および駆動IC を、小型パッケージ(13mm x 14.6mm x 3.4mm)に12 チャンネル分高密度集積したものです。受信光エンジンも同じサイズで、受信用フォトダイオードアレイとプリアンプIC が内蔵されています。
本光エンジンの伝送スピードは光ファイバ1 本あたり毎秒10 ギガビット(標準)ないし12.5 ギガビット(最大)です。送信・受信光エンジンをペア(対向)で用いることにより、毎秒150 ギガビット(最大)のデータ伝送を行うことができます。
消費電力は、毎秒1 ギガビットあたり僅か10 ミリワットと小さく、システムの省電力化に貢献します。また、標準的なマルチモード光ファイバを用いて、300m の距離を波形補正回路無しで伝送できます。
今後、さらに高密度・高速の光インターコネクションが必要になると想定し、毎秒最大25 ギガビットまで性能を向上した製品を今後開発してゆく計画です。

本製品の用途

クラウドコンピューティングの普及に伴い、データセンタで扱うデータ量は飛躍的に増え、高機能サーバーと高速ルーターなど機器間での伝送速度を向上することが必須になっております。本製品の高速・長距離伝送能力を活かせば、次世代のデータセンタ内のデータネットワーキングをより省電力化・効率化することが可能になります。
また、小型で低消費電力・高信頼性に優れた本製品は、スーパーコンピュータなどのシステム機器内および回路基板上に高密度実装することが可能であり、システム機器の小型化・高速化・低消費電力化に最適な要素部品となります。なお写真は、本光エンジンを高密度実装した参考例で、4 個の光エンジンを用いることで600Gbps 伝送が可能な、名刺サイズの小型回路基板モジュールです。

展示予定

米国カルフォルニア州ロスアンゼルスで開催されるOFC/NFOEC2011(開催期3 月6 日~3 月10 日)において、本製品(光エンジン)を展示いたします。その他、高密度小型光コネクタや可とう性に優れた細径光ファイバなどの光配線材をあわせて展示し、次世代光インターコネクションに最適なソリューションを提案いたします。

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