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ニュースリリース

平成24年 社長 吉田政雄 年頭挨拶(社員向け要旨)

2012年1月4日

1.試練に直面した2011年

昨年は東日本大震災をはじめとする数々の自然災害に遭遇し、その恐ろしさを思い知らされることになりました。自然災害のみならず、超円高の進行や欧州の財政・金融危機の影響による経営環境の激変に立ち向かう一方で、米国での反トラスト法違反により従業員が禁固刑を受け、同時に2億ドルもの罰金を科されるなど、数々の試練に直面した年でした。

2011年度上半期の連結決算は、前年同期に対し売上が微増で、営業利益と経常利益はともに前年同期を下回る結果となり、純損益については、前述の罰金支払により大きな赤字を計上しました。当社を取り巻く環境は今年もさらに厳しくなると認識しなければなりません。皆さん一人ひとりが自分の問題として危機を認識し、少しでも収益回復に貢献するという意欲をもって行動していただきたいと強く望んでいます。

2.「真の自立」と「マーケット志向」でニューフロンティアを加速

現在の当社は、独占禁止法違反や収益の悪化で、残念ながらお客様や社会からの信頼感を大きく低下させています。株主様からの評価もしかりです。昨今の当社の株価がそれを物語っています。この状況から少しでも早く脱却しなくてはなりません。今年を反転の年と位置づけ、当社が「社会に不可欠な企業」であるという評価をいただけるように、皆さんと一緒に全力で取り組んでまいります。

信頼回復には社会の役に立つ事業で持続的に収益を上げていくことが大変重要です。顧客を通じて社会の役に立っていかなければ企業は存在価値がありません。当社グループには社会の役に立つ製品や技術を提供するためのポテンシャルがあり、本業で確実に収益を上げていくことができると確信しています。そのために皆さんには「真の自立」をしてもらいたいと思います。一人ひとりが積極的に自分で考え、「自分でなんとかしよう」という気概を持ってください。

中期経営計画「ニューフロンティア2012」の中核である「新市場・新事業・新技術での成長」を遂げるためには、グローバル展開の加速がいよいよ重要になってきます。当社は昨年、上海で「古河電工グループ総合技術展」を開催し大盛況で、その後の受注につながっています。10月には第2世代高温超電導線材メーカーである米国スーパーパワー社を買収する契約を締結しました。環境新事業を重点に、将来の成長への布石は着実に打っていますが、成長を加速させるためには「マーケット志向」を強めなくてはなりません。「マーケット志向」であるためには、お客様の声に耳を傾けると同時にグローバルにマーケット全体を見ることが重要です。世の中を良く見て、変化を読み、その変化が当社にどう関わってくるのかを考え、当社にできることを他社より先にお客様に提案していく。ここでも「真の自立」が必要になってきます。自ら考えて新技術を創出し、どんどん新しいビジネスを獲得し、新市場・新事業で成長していきましょう。

最後になりますが、今年も皆さんとご家族が健康と安全に充分に留意され、明るく元気に活躍されることを願っております。

以上

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