2012年2月28日
当社が保有する「リチウムイオン二次電池用電解銅箔の基本特許」に対する無効審判において、特許庁 より当社特許が維持される審決が下されました。
背景と内容
リチウムイオン二次電池は携帯電話やノートパソコン等の民生用分野で広く使用されており、今後も電 気自動車の普及に伴いさらに需要拡大するものと予想されています。当社はリチウムイオン二次電池の負 極材向けに電池性能を向上させることができる電解銅箔を開発し、2005年に特許を取得しました。当社 のリチウムイオン電池用電解銅箔「NC-WS」は世界シェアで約40%でありNo.1 シェアを有しています。
現在、日本国内で製造、販売されているリチウムイオン二次電池は主に電解銅箔が用いられており、本 基本特許の使用は必須のものと考えています。
当該特許について、2010年に特許庁へ無効審判が請求されてその権利の有効性が争われてきました が、去る2月17日付けで当社特許が維持される審決(有効審決)が下されました。
当社としては今後もお客様の需要に応えるべく拡販を進めていくとともに、有用な知的財産権の創出と活 用を図っていく考えです。
本特許の内容
特許番号 | 特許第3742144号 |
名称 | 非水電解液二次電池及び非水電解液二次電池用の平面集電体 |
内容 | リチウムイオン二次電池を含む非水電解液二次電池とその中で使われる平面上集電体用の 電解銅箔について有効な表面粗さおよび表面処理条件を見出した。 |