南米ペルーでOPGWの大型プロジェクトを一括受注
〜環境インフラにおけるOut-to-Outビジネスをさらに強化〜

2015年10月8日

当社グループの蘇州古河電力光纜有限公司(中華人民共和国江蘇省、以下SFPOC社)は、コロンビアISA社傘下のProyecto Infraestructura Del Peru (PDI)社から、ペルー共和国におけるOPGW(注1)及びその付属品の大型案件を受注しました。

背景

近年、電力インフラへの投資は、アジアやアフリカ、ラテンアメリカの新興国で堅調に推移しており、それに伴うOPGWも安定した需要が見込まれています。さらにアメリカ等の先進国においても、風力や太陽光、水力等の再生可能エネルギー用の新規プロジェクトの動きが活発であり、送電線関連の需要も旺盛に推移しています。

内容

このたび当社グループのSFPOCは、ISAコロンビア傘下のPDIペルーによる500kV送電線Mantaro-Montalvo区間のOPGW980km及びその付属品供給の契約を受注しました。本区間は、長径間を含み、急峻な地形、強風、重汚損地区を通る厳しい条件のルートであり、それに対応する特殊な設計に対応できたことが評価されました。

SFPOC社は、昨年もカナダ国ニューファンドランド州ラブラドールにて1,100kmのOPGW大型プロジェクトを受注済みであり、今後はチリにおいても約1,000km規模の受注を目指して取り組む等、世界規模での活動を強化しています。

OPGW

当社執行役員専務の大竹は、「当社グループがISAコロンビアの大規模プロジェクトに関われることは非常に光栄なことです。我々、古河電工グループは、既にブラジルでFISA社という強固な基盤を築いています。今回の大型案件を受注できたことは、南米全体における当社グループの圧倒的な存在感と高い技術力、充分な製造能力を証明するものです。」と述べています。

(注1)OPGW(光ファイバ複合架空地線);
架空高圧送電線を落雷から保護するために設置されている架空地線(避雷用アース線)の内部に光ファイバを実装した製品です。光ファイバによる高信頼かつ大容量の通信が可能であるため、送電線保守管理システムに利用されているほか電力系通信業者の幹線系インフラの一つとなっています。