平成27年 社長 柴田光義 年頭所感(社員向け要旨)
〜「タテヨコ連携」でグループの総合力を発揮〜

2015年1月5日

明けましておめでとうございます。2015年の年頭にあたり、世界に広がる古河電工グループの皆さんにご挨拶を申し上げます。

「インフラ/自動車市場」でのグローバル展開を加速

昨年の状況を振り返ってみますと、新興国の勢いに一部陰りが見られましたが、米国や欧州といった先進国が回復するなど、「インフラ/自動車市場」は全体として需要が伸びました。

こうした中、当社グループは、中期経営計画「Furukawa G Plan 2015」の2年目となる2014年にて、「成長戦略」と「持続的成長のための基盤づくり」の実行段階として様々な施策に取り組んできました。

注力市場である「インフラ/自動車市場」では、グローバルビジネスのポジション強化を図りました。例えばインフラ市場では、タイやインドネシアの通信プロジェクトに貢献し、南米コロンビアでは光ファイバケーブル工場を新設しました。自動車市場では、中国や東南アジアでワイヤハーネス工場の新設・増設を行い、ヨーロッパではドイツに駐在員事務所、ブラジルでエアバッグ用コネクタの販売会社を設立するなど、着実に古河電工グループの世界は広がっています。

2015年は古河電工グループの総合力を発揮

中期経営計画の最終年度を迎える2015年は、まずやるべきことをしっかり行って成果を出すことに徹底し、そして将来に向けた布石を打ってください。私から今年やるべきことを3点示します。まず一つ目は、「課題事業を改善すること」です。構造改革については、一定の成果が出ているものの、まだやり切れていない事業があります。それらについては、しっかりやるべきことを早期に行い、目に見える結果を必ず出してください。

二つ目は、「モノづくり力を徹底的に強化すること」です。私たちは製造業であり、「モノづくり」を生業として130年もの長い間、社会に貢献してきたグループですから、私たちの競争力の原点はまさに「モノづくり」です。モノづくり力の強化に対して、私たちは「安全・品質・環境・効率」を4大要素ととらえて取り組んでいますが、今年はこれらの各要素をただやるのではなく、皆さんには「なりたい姿」、「将来のイメージ」をぜひ一度描いていただきたいと思います。そして、それを原動力として、モノづくりを中心に知恵を絞り、切磋琢磨し、他社との競争に必ず勝てる工場を作り上げて下さい。

三つ目は、「成長戦略を推進すること」です。素材から組み立て製品などにつながるサプライチェーン、つまり「タテの連携」をグループ内で形成できること、これが当社グループの強みです。また、世界各地に拠点を持っていること、幅広い領域の技術や製品を持っていることも強みですから、「ヨコの連携」も強化してください。そして、こうした古河電工グループの総合力の強みを最大限活かし、付加価値の高い独自製品やサービスを提供し、売上利益の拡大にこだわることが大変重要です。

私たちの製品とサービスが世の中を笑顔にするためには、私たち自身が安全と健康に気を付けて、毎日充実した気持ちで仲間と仕事をし、笑顔で家族の元に帰ることが大切です。今年も皆さんの元気な笑顔に会えることを楽しみにしています。

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