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2012_all   16 / 48

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白坂 今回のM&Aの最大の意義は、スーパーパワー社 が持つ2GHTS線材の製造技術が、古河電工の培ってき た超電導技術のラインアップに加わることです。イットリ ウム系材料を用いた2GHTS線材は、ビスマス系材料を 用いた第1世代に比べて低コストで生産できるため、今 後の超電導線材の主流と目されています。ただし、技術 的なハードルが高いことから、量産供給できる企業は世 界でわずか2社のみでした。その1社をグループに加え たことで、古河電工は2GHTSについて、線材から機器ま でをトータルに量産供給できる、世界で唯一の企業グ ループとなったわけです。 Art 古河電工は、金属系の低温超電導の時代から長く 研究を続けていると聞いています。スーパーパワー社の 前身も金属系超電導線材メーカーですので、お互いにな じみ易い土壌を持っていると感じています。スーパーパ ワー社が持つ2GHTS線材の製造技術と、古河電工の持 つ電線や巻線、機器開発などの技術が融合できれば、よ り優れた超電導製品を世界市場に提供できると期待して います。 イットリウム系材料を用いた第2世代高温超電導(2GHTS)線材を量産できるメーカーは、 世界でわずか2社しかありません。その1社であるスーパーパワー社を傘下に加えたことで、 古河電工は、世界で唯一の2GHTSの総合メーカーとなりました。 ここでは、古河電工から赴任したスーパーパワー社の白坂社長と、 同社の経営部門およびセールス部門トップが、両社のシナジーがもたらすメリットをご紹介します。 スーパーパワー社の買収により、 世界唯一の第2世代高温超電導総合メーカーに スーパーパワー社の線材製造技術と、 古河電工が培ってきた 製品化技術を融合させて 古河電気工業(株) 執行役員 研究開発本部高温超電導事業化チーム長 副社長兼財務・総務部長 Arthur(Art) P. Kazanjian 社長 白坂 有生 営業統括部長 Yusei Shirasaka Traute(Trudy) F. Lehner 特集超電導分野の グローバルトップサプライヤーへ。 15 古河電工グループ サステナビリティレポート 2012