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2012_all   27 / 48

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当社グループでの生物多様性保全の取り組みを、より具 体的なものとするために、「私たちの企業活動と製品・サー ビスが、生物多様性の恵みを得て成り立ち、また結果とし て、有害または有益にかかわらず生態系に影響を与えてい る」という認識のもと、3つの重点項目を定めました。 当社グループは、2011年8月24日〜11月11日の期間、 生物多様性に関する事業リスクを網羅的に洗い出し、課題 を明らかにするプロジェクトに取り組みました。生物多様性 保全に関する具体的な取り組みを展開するにあたり、まずは 現状把握が必要と考えたためです。プロジェクトでは、この 分野を専門とするレスポンスアビリティ社にコンサルティン グを依頼し、グループ の全事業と生物多様 性との関係性を分析・ 評価しました。 プロジェクトの成果 プロジェクトを通して、当社グループの製品ライフサイク ルの全段階で生物多様性に関するリスクがあることが判明 しました。これに基づいて、個々のリスク管理を当社の競争 力強化につなげることを目的に、7つの経営課題を設定しま した。 さらに、このうち最優先で取り組むべき課題として「環境 経営の長期ビジョンの策定」を指定。関係部門を集め、環境 経営の中長期計画策定に向けたワーキンググループ(サス テナプランWG)を立ち上げました。また、この長期ビジョン と次期中期計画とを整合させるために、関係する全会議体 と情報を共有し、連携していく予定です。 2012年度以降は、生物多様性保全の取り組みを具体化 するため、土地の利用や調達などに関するガイドラインなど を策定していきます。 生物多様性保全 古河電工グループは、2011年に定めた3つの重点項目のもと、 事業活動が生物多様性に与える影響を最小化するべく取り組んでいます。 環境への取り組み 生物多様性への取り組みと重点3項目 事業と生物多様性の関係性とリスクの分析 生物多様性保全 重点3項目 . 事業活動が及ぼす生態系への影響を評価し、有害な影 響の最小化と有益な影響の最大化に取り組みます . 持続可能な資源利用のために、生物多様性保全に配慮 して、気候変動対策、省資源、再資源化の推進及び環境 負荷物質の削減をこれまで以上に強化します . 一人ひとりの意識向上を通じて、社会と連携した生物 多様性の保全活動を積極的に推進します プロジェクトの一環として社内ワークショップ を実施 ● リスク分析の目的の共有 ● 企業と生物多様性に関する基礎知識の 説明 キックオフ ミーティング 各部門の ヒアリング 社内 ワークショップ ● 各部門のリスクを発見し、整理する ● 担当者に自分達の仕事と生物多様性 の関係性を理解してもらう ● ヒアリングの結果を共有する ● 再度リスクを洗い出す ● 重要なリスクを抽出する ● 2020年のあるべき姿を描く プロジェクトの実施フロー ● 環境経営_長期ビジョンと長期目標の策定 ● 長期環境活動を支える組織体制の整備 ● 環境に配慮した研究開発の促進 ● 持続可能なエネルギーへのシフト ● ガイドラインの策定(原材料、土地利用、水等) ● 3R(リデュース・リユース・リサイクル)の促進 ● マルチステークホルダーとの連携 ● 持続可能性長期計画を策定する ● 生物多様性を研究開発方針へ組み入れる ● 即効性の高い生物多様性に関する個別テー マに取り組む 環境経営課題とアクションプラン 環境課題 7項目 アクション プラン ● 持続可能性長期計画策定WG設置 ● 次期中期計画の策定と個別テーマWGの編成 古河電工グループ サステナビリティレポート 2012 26