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2012_all   33 / 48

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すなわち、従業員一人ひとりが、コンプライアンスを実践 し、人権に配慮した職場づくりに取り組むことで、個々人が 持てる力を最大限に発揮できる基盤を構築します。そのうえ で、多様な能力や個性を活かせる人事制度を立案・導入する ことにより、「絶え間ない技術革新」の礎となる従業員の創造 力を引き出しています。 2010年度からの中期経営計画「ニューフロンティア 2012」においては、厳しいグローバル競争を勝ち抜ける「逞 しい人材」の育成と、国内外の関係会社を含めた協働環境の 構築をミッションに掲げ、既存の施策のブラッシュアップと 新たな施策の導入を図っています。 その取り組みの一環として、役職などを問わず、高度な専 門性によって事業の発展に貢献している人材を認定し、手厚 く処遇する「プロフェッショナル制度」を2011年度から導入し ました。この制度は、変革を生み出す優れた人材の輩出を促 すとともに、各領域における専門家を明らかにし、計画的な 人材配置・育成に役立てることを目的としたものです。 2012年4月現在で20人をプロフェッショナルとして任用し ています。 当社グループでは、グループ理念に掲げる5つの行動指 針を率先して実践できる人材を継続的に創出することを人 材マネジメントの基本方針としています。 研修・教育プログラムの充実 個人の成長を促し、意欲ある従業員の主体的な能力開発 をサポートするため、研修・通信教育・資格取得支援などさま ざまな機会を提供しています。特に2008年度からは、組織 の力を最大限に引き出し、活性化するうえで必要となるファ シリテーションスキルの浸透に注力しています。 また、課長を対象に多面評価を使った研修を実施し、効率 的な組織運営の実践や協働意識の醸成を支援しています。 このほか、管理職になる直前の階層に、論理的に現状を見つ めて課題を発見し、解決策を組織全員で議論するよう指導し ています。さらに、後進の指導を担う中堅層を対象とした OJTリーダー制度を設置。集合研修のほか、指導上の問題 を共有化し、皆で解決にあたることを通して、責任の自覚を 促しています。 グローバル環境に適応したリーダーの育成 事業のグローバル化を踏まえて将来の経営を担う人材を 育成する「グローバルビジネスリーダー研修」を2006年度 に開始し、これまでに100名を超える卒業生を輩出していま す。これらの人材は、当社と国内外関係会社の重要なポスト で活躍しています。 あわせて、海外関係会社の現地従業員のリーダー層向け 教育「グローバルデベロップメントプログラム」を日本で実 施。当社グループへの理解を促進し、日本人従業員との交 流を通して異文化適応能力やリーダーシップ能力を磨くこ とで、グローバルに活躍できる人材の育成を図っています。 人材マネジメント方針人材育成 行動指針 . 常に高い倫理観を持ち、公正、誠実に行動します。 . あらゆる業務において革新、改革、改善に挑戦し続け ます。 . 現場・現物・現実を直視し、ものごとの本質を捉えます。 . 主体的に考え、互いに協力して迅速に行動し、粘り強く やり遂げます。 . 組織を超えて対話を重ね、高い目標に向けて相互研鑽 に努めます。 従業員との関わり 古河電工では、グローバル化に向けて能力の高い人材の育成に注力するとともに、 多様な人材が活躍できる職場環境づくりを進めています。 社会への取り組み グローバルデベロップメントプログラムでのグループ討議 古河電工グループ サステナビリティレポート 2012 32