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2012_all   37 / 48

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2011年10月、古河電工横浜事業所が、2011年度「安全衛 生に係る優良事業場、団体又は功労者に対する厚生労働大臣 表彰」の奨励賞を受賞しました。同事業所は、2001年にも神 奈川労働局長表彰優秀賞を受賞しています。 今回の受賞では、長時間労働による健康障害への対策やメ ンタルヘルス向上への積極的な取り組み、化学物質管理によ る健康障害対策のほか、健康に影響を及ぼす可能性がある業 務(有害業務)での作業環境管理に注力していることなどが、 「健康確保対策について優秀」と評価されました。 横浜事業所が厚生労働大臣表彰奨励賞を受賞 ※ 心の健康度を示す概念。仕事に関する「熱意」「没頭」「活力」が揃った心理状態 をさす 長時間勤務者の健康管理 当社では、労働基準局「過重労働による健康障害を防止す るため事業者が講ずべき措置等」を指針として、健診結果に 基づく就業制限を徹底するとともに、長時間勤務者の産業医 面談を実施し、長時間勤務者の健康管理に注力しています。 メンタルヘルス対策 当社では、厚生労働省策定(当時、労働省)の「事業場にお ける心の健康づくりのための指針」を基本に、2002年度か らメンタルヘルス対策に取り組んでいます。 産業医や産業看護職を講師に招いて、管理監督者・一般 従業員を対象とした教育・研修を実施しています。これまで に、30〜35歳の従業員を対象としたストレスコントロール 研修や、ワーク・エンゲージメント※に着目した職場でのメン タルヘルスについての研修などを実施しました。 さらに2011年度からは、職場環境改善を目的とする「快 適職場検討会」を全社的に展開しています。 石綿による健康障害への対応 当社は、2005〜2006年度にかけて、過去に石綿製品を 取り扱った職場を改めて調査し、その職場の従業員に対す る石綿健康診断を実施するとともに、該当する職場の退職 者についても健康診断の受診勧奨を行いました。 2011年度末時点での有所見者は、在職者1名、退職者 10名(健康管理手帳申請)です。なお、電力地中線工事に従 事していた退職者に、中皮腫による死亡が1名、肺がんによ る死亡が1名発生し、ともに労災認定されています。 また、2009年4月の労働安全衛生規則改正に伴う石綿健 康管理手帳の交付要件変更については、当該職場の退職者 にその旨を通知するなど継続的に対応しています。 喫煙対策の強化 当社では、2003年の労働基準局長通達「職場における喫 煙対策のためのガイドラインについて」を受けて分煙対策を 開始しました。さらに、2010年2月の厚生労働省健康局長発 「受動喫煙防止対策」に対応して、受動喫煙防止・禁煙促進に 関する啓発活動を実施しています。こうした取り組みの結 果、当社の男性従業員喫煙率は、2002年度の53.3%から 2011年度は33.7%まで低下しました。将来的には全面禁 煙することをめざして、三位一体(情報提供、禁煙支援、禁煙 環境整備)の多角的な取り組みを続けています。 男性従業員の喫煙率(古河電工) 0 40 20 60 (年度) (%) 2003 52.7 2002 53.3 2004 48.3 2005 45.7 2006 44.5 2007 42.9 2008 40.6 2009 42.0 2010 38.9 2011 33.7 授与された盾(右)と 表彰状(上) 古河電工グループ サステナビリティレポート 2012 36