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日本で初めてのセキュリティ会社として1962年に創業したセコムは、事業所向け・家庭向けにおいて、画期的なセキュリティシステムを開発し、社会に提供し続けてきた。そして、1984年に設立されたセコム情報システム株式会社は、1995年に完成したセコムグループの情報基盤である「SP21」システムや、1996年にスタートした国内最大級のイントラネット「SECOM FOCUS」の設計・運用を担ってきた。同社は、セコムの情報システム部門を中心に、ネットワークとコンピュータのシステムインテグレーターとしてグループ企業内だけではなく、金融関係や高度なセキュリティを求められる分野などに、ネットワークやコンピュータの領域で安心と安全を実現するソリューションを提供している。 |
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キャリアの選定に関しては、コンペティション方式によって最善の回線を決めたSAIL-NET2だが、ルーターの選定に関しては、すでにシステム更新の前から決まっていたという。その経緯について、サービス本部 テクノロジーセンターの坂本修一氏が説明する。 「選択の決め手は、暗号化機能のサポートはもちろんのことですが、その他にも性能とメンテナンスの容易さ、それに冗長機能の充実にありました。特に業務を停止する事が出来ない企業ネットワークであるため、バックアップ機能は必須でした。また、SAIL-NET以前のシステムに古河電工のMUCHO-FRを使っていた事があり、装置故障も少なく、サポートも良かったので、SAIL-NET2では当初から古河電工製のルーターを使いたいと考えていました」(坂本氏) 一方、SAIL-NET2の構築においては、暗号化通信機能(IPSec)のサポートに加えて、デジタル認証の導入によるセキュリティ強化のため、セコムグループの戦略的なセキュリティ・ソリューションである「セコムパスポート for Member」への対応が必須の条件となっていた。セコムトラストネット株式会社が提供する「セコムパスポート for Member」は、利用者が指定した特定ユーザーに対してインターネット上の身分証明書である「デジタル証明書」を発行するサービス。このデジタル証明書を特定ユーザー向け情報提供サイトなどへの認証手段として利用することで、従来のID/パスワードの脆弱性を克服したセキュアでより確実な本人認証が可能となる。このような高いセキュリティ性に着目して、古河電工では暗号化通信するルーター間の認証手段として「セコムパスポート for Member」への対応を進めていた。というのも、従来一般的であった「Pre-shared key」方式と呼ばれるパスワードベースの認証よりも、「デジタル証明書」による電子認証を用いた方が、より高いセキュリティが得られるからである。 「我々がF100の導入を検討し始める前から、F100では「セコムパスポート for Member」のサポートが実現されていたのです。最終的には、それが大きな決め手となって、全社的なF100の導入を決めました」(杉山氏) すでに、関東を中心とした全国380箇所(2004年1月末時点)の拠点でFITELnet-F100は稼動している。今後も、全国の拠点に対して導入が進んでいく。 「F100は順調な稼動・運用を続けています。リモートでのメンテナンス性も高いので運用面の負担も少なくなりました」(坂本氏) セコム情報システムでは、今回のSAIL-NET2で構築したセキュアで高性能なイントラネット環境を外部に向けたソリューションとしても展開していく計画がある。 「イントラネットに信頼性とセキュリティを確立できるSAIL-NET2のノウハウやテクノロジーは、より多くの企業にとっても優れたソリューションになると考えています」(杉山氏) |
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