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三菱電機ビジネスシステム
 
キャプション 自社網をブロードバンド化へ キャプション 横たわった課題
キャプション FITELnet-F40との出会い キャプション コストは25%削減され、速度は10倍に
キャプション WEB対応の業務システムを顧客にも提案 キャプション 旧システム構成図
キャプション MB 新ネットワーク概念図    
 

自社網をブロードバンド化へ

株式会社三菱電機ビジネスシステムは、「システムのS」と「サービスのS」との「2つのインテグレーションのI」の組合せを強みとするS2I(エス・ツー・アイ) プロバイダとなることを旗印に、営業・SE・CE三位一体の全国ネットワークで活動を進めています。
「フレームリレー網による広域ネットワークの利用が、更新時期に来ていたことと、IP-VPNの提案があったので、高速で低価格な回線による社内業務アプリケーションやインターネット利用を改善したいという要求があったのです」
そこで、今回は自社網をブロードバンド化する事にしました。
旧システム図にあるように、本社と支店間をフレームリレーで結び、インターネットの利用も本社のルータをすべて経由するセキュアなネットワークを組んでいた同社では、より高速で低価格な広域ネットワーク網の利用を目的に、2001年から全社規模のブロードバンド化に取り組んでいました。


横たわった課題

フレームリレーからIP-VPN網への移行を計画し始めた段階で、大きな課題が横たわっていました。
「IP-VPN網を光回線で導入すると、フレームリレーの5倍の料金になってしまうのです。これでは、回線を入れ替える意味がないので、ADSLを採用することにしました。しかし、当社のように全国規模で営業所や支所を持つ広域ネットワークでは、IP-VPN網が使えない地域があったのです」
全国規模で導入できないADSLによるIP-VPN網。この課題をクリアするために、インターネットVPNの導入を検討し始めました。
「インターネットVPNの導入に関しても、また問題に直面しました。それは、VPNルータの性能です。昨年の夏の段階で、当社の希望に見合うコストパフォーマンスを実現しているVPN対応のブロードバンド用ルータがなかったのです」
VPNの構築には、拠点間での暗号化が必須になります。しかし、旧来のVPNルータの多くは、性能の低いCPUを搭載していたり、ソフトウェアによる暗号化を行っていたため、回線速度が1.5Mbpsでも、内部のオーバーヘッドによって、通信速度が128Kbpsに低下してしまうのです。


FITELnet-F40との出会い

「ブロードバンド化のカットオーバーを2002年1月に控えて、全事業所に100万円を超えるIPsec対応ブロードバンドアクセスルータを導入するのは不可能でした。そんなときに、FITELnet-F40の存在を知ったのです。早速、サンプルを取り寄せて試験したところ、こちらの希望するスループットを実現することがわかり、すぐに採用を決定しました」
FITELnet-F40によってインターネットVPN網を構築できた同社では、その安定性と高速性に満足しています。
「当初は、ADSLの信頼性が懸念されていましたが、実際にカットオーバーから一ヶ月が経過していますが、トラブルはまったくありません」


コストは25%削減され、速度は10倍に

フレームリレー網からブロードバンドによるインターネットVPNとIP-VPN網の構築は、広域ネットワークに驚くほどのコストパフォーマンスを実現しました。
「当社の試験では、通信速度は10倍になりました。いままでは、3MBのファイルの転送に15分もかかっていましたが、ブロードバンドになってからは、45秒に短縮されました。また、通信コストも25%削減され、これからはファイルの送受信にストレスがなくなることから、情報の共有化の幅が大きく変わると思います」



三室 輝見氏
 (株)三菱電機ビジネスシステム
    営業統括部
    次長
    三室 輝見氏





関口 隆夫氏
 (株)三菱電機ビジネスシステム
    情報システムグループ
    第一チームリーダー
    関口 隆夫氏





鞍田 英樹氏
 (株)三菱電機ビジネスシステム
    S2T企画グループ
    主管
    鞍田 英樹氏

WEB対応の業務システムを顧客にも提案

「今後はIP-VPNも全面的にインターネットVPNに移行する計画です。また、8MbpsのADSLサービスも視野に入れて、より一層の高速化と大容量を全社的に導入していく予定です。また、支社、支店のハブ、サテライト化に対応した社内ネットワークインフラを構築し、アプリケーションシステムを含めたシステム作りを進めてきます」
社内で構築したシステムやアプリケーションは、ブロードバンド化によって大きく革新できる可能性も出てきました。
「高速ネットワークによって、就業管理や財務会計などの業務アプリケーションは、これからはデータベースを本社に集中させて、支店や支所からはWebブラウザだけでデータの入力や閲覧ができるシステムを構築できます。このシステムは、社内だけではなく、当社のお客様にも提案していく予定です。実際に構築して稼動している実績があるので、これを大きな競争力として、積極的に提案していきます」






MB 新ネットワーク概念図





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