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2004年11月8日 |
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日本テレコムでは2003年7月、新たなインターネットVPNサービスとして「ODN-BizマネージドVPN
suite」の提供を開始しています。 「マネージドサービス」とは、ユーザーが利用にあたって必要となるすべての要素をパッケージ化して提供するもので、「ODN-BizマネージドVPN suite」においては、網内にVPNゲートウエイを備えたインターネットVPNのほか、インターネット接続、ファイアウオール、ホスティング等をまとめて提供しています。 これによりユーザーは、自社でネットワーク機器を用意する必要もなく、手間のかかる設定や管理、保守のほとんどを日本テレコムに任せながらネットワークの利用が可能となっています。 | |||||||
この「ODN-BizマネージドVPN suite」で、ネットワーク構築のコアとなるルーターに採用されているのが「FITELnet-F40/F100/F1000」です。その採用の経緯と、「ODN-BizマネージドVPN suite」が実現したメリットについて、日本テレコム ネットワークプラットフォーム本部 プラットフォーム開発部 アシスタントマネージャー・大川啓一氏と、法人事業本部 関西支社 神戸支店 アシスタントマネージャー・中村誠児氏のお二人に聞きました。 | |||||||
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「『ODN-BizマネージドVPN
suite』の開発で狙ったのは、インターネットVPNを利用した低コストで安定したサービスの提供でした。そのためにはコストパフォーマンスの高いVPN機器が必要でしたが、いろいろ検討の末に探し当てたのが『FITELnet』でした。特に『FITELnet-F100』はBRI(*)を持っていてISDNのバックアップがとれるため、申し分ないと考えました」 *BRI:ISDNのユーザー網インターフェースの1つ。INSネット64で使用されている。 |
「安定性が高いことも大きなポイントだったと思います。実際、サービス開始時からトラブルは少なかったですし、今も機器のトラブルは非常に少ないです。安心して使っていられます」 |
「『FITELnet-F100』の採用で、高スループット・高信頼性を低コストで提供することが可能となり、お客様の1拠点あたりのネットワークコストを1万円台とすることが実現できました」 |
こうしてスタートした『ODN-BizマネージドVPN suite』のサービスは、次のような特長を備えています。 |
こうした導入・管理の容易さとコストの低さから、『ODN-BizマネージドVPN suite』は、拠点間ネットワークの帯域拡大、コスト削減、管理者負担削減のニーズに応えるネットワークサービスとして導入実績が拡大中です。 |
ユーザーの1社であるジュンク堂書店(神戸市)は、2003年10月にこのネットワークサービスを導入しました。それまで各店で行っていた売上管理を一元化することが最大の目的でした。 ジュンク堂書店は、専門書の豊富な品揃えや座って本を読める本屋として知られ、書店業界ではその出店力と成長力が常に注目されています。今年(2004年)10月には新宿三越内に大型店を出店の予定で、新宿通りを挟んだ紀伊国屋との競争が話題になっています。 ジュンク堂書店企画室システム部の古市 誠治郎部長は、『ODN-BizマネージドVPN suite』導入について次のように語ります。 | ||||||||
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「安定性と低コストをご要望でしたので、『ODN-BizマネージドVPN
suite』をご提案しました。固定のアドレスが要らないことと、機器がバンドルされてレンタルであることも、導入いただく大きなポイントでした」 ジュンク堂書店では各店を順次ネットワークに接続していますが、『ODN-BizマネージドVPN suite』の場合、拠点追加も簡単。必要な環境をすべて整えてくれ、保守サービスも一括で任せられるマネージドサービスが大きなメリットになりました。こうして2004年10月には全店のネット化が完了の予定です。 | ||||||||
「売場担当者も他店の状況がすぐわかるようになり、売れ筋の把握や店舗間での在庫の融通もスピーディになりました。全店がネット化されれば、もっと大きな効果が期待できると考えています」 |
インターネットVPNは、高い信頼性を求める銀行や、品質とコストに厳しい流通大手に採用される例が出るなど、今後の市場の大きな広がりが見込まれています。その中で『ODN-BizマネージドVPN suite』は、「FITELnet-Fシリーズ」をバンドルしたオールインワンの使いやすさと高機能で、ユーザーを拡大していくことでしょう。 | ||
「すでにセキュアなリモートアクセスサービスを提供していますが、今後さらに新機能、新サービスを開発し、『FITELnet-Fシリーズ』によりさらに高い機能と信頼性を発揮するネットワークを提供していきたいと思います」 | ||
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●多彩な冗長構成* サービス停止を想定したイーサネット(FTTH、ADSL、CATV)・ISDN(INS64)を利用する冗長構成や、装置故障時の保守でのダウンタイムをなくす複数台の機器による冗長構成をサポート。 | |||||||
*構成の条件につきましては、技術情報をご参照ください。 | |||||||
●IPsec負荷分散機能 IPsec冗長構成においても、通常時は複数のイーサネットを利用して負荷分散しながら高スループットを実現し、一方の経路に障害があった場合に残りのイーサネットで全体をカバーするといったスケーラビリティと信頼性を実現。 | |||||||
ファームウエア、コンフィグレーションを装置内に2つ保持でき、設定した時刻での自動変更→通知機能を搭載するなど、多拠点展開においての運用性向上、ランニングコスト削減を実現します。 | |||||||
FITELnet-FシリーズはIPsec Aggressive Modeをサポートしており、拠点側はアドレス不定サービスでIPsec通信が実現できます。さらに、ADSL、FTTHの回線リンクダウン→アップが発生しても、データの発生契機、方向に関わらずIPsec通信を自動的に再開できる機能がサポートされており、拠点側アドレス不定環境での双方向通信を実現します。 |
*この記事はキーマンズネットで2004/09/16に掲載されたものです。 |
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