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株式会社ロフト
 
キャプション  会社の紹介
キャプション  ブロードバンド化への経緯と背景
キャプション  システムの概要
キャプション  選択のポイントは性能とサポート力
キャプション  導入の効果
キャプション  今後の取り組み
キャプション  システム構成図
 

(株式会社ロフト殿システム構築に携わった主な方々)
株式会社ロフト
店舗運営部 情報システム課 課長 早川 勇福氏
店舗運営部 情報システム課 江見 一郎氏
日本NCR株式会社
流通システム本部 百貨店・流通ソリューション事業部
 流通ソリューション担当第一プロジェクト・マネジャー 竹中 義信氏
流通システム本部 NCRデータセンター 担当部長 浜田 勝氏
流通システム本部 流通ソリューション事業部 第一営業部 営業担当 出石 卓氏
会社の紹介

株式会社ロフトは、全国に直営店舗21店舗とフランチャイズ(FC)店舗4店舗(2002年4月現在)を運営する雑貨専門店です。1996年8月8日に株式会社西武百貨店から独立し、2002年2月期の売上高は475億円、従業員数は2,300名(パート・アルバイト含む)となっています。文具、健康雑貨、バラエティ雑貨、生活雑貨、インテリアなど、幅広い商品を取扱い、売り場での提案力に優れた店舗を日本全国に展開しています。


ブロードバンド化への経緯と背景

株式会社ロフトではブロードバンド化への取り組みについて、その経緯と背景を次のように話しています。
「以前から、本部とセンター、各店舗間は128Kbpsの専用回線で結んでいました。その回線を使って、店舗におけるPOS登録時点のクレジットカード認証チェック、発注データや商品部から店舗への各種連絡などを行っています。その利用頻度が増え、画像データなどを高速に効率よく送受信するために、ブロードバンド化が必須であると考えました」
同社のブロードバンド化は、2001年11月から検討を開始、2002年2月にテスト的に1店舗に導入し、同年3月から本格的な導入で現在は15店舗がADSLへの切り替えを完了しています。



早川勇福氏
 株式会社ロフト
  店舗運営部
  情報システム課
  課長
  早川 勇福氏



江見一郎氏
 株式会社ロフト
  店舗運営部
  情報システム課
  江見 一郎氏

システムの概要

本部とセンター、各店舗間のネットワーク構成は、のようになっています。店舗の営業系システムはセンター障害の影響を受けないように分散型システムとしていますが、管理系システムについてはシステムメンテナンス性やデータの一元管理を優先して、集中型のシステム構成となっております。そのシステム構成における課題として、たとえばセンターと店舗を結ぶ電子メール環境は、Microsoft Exchange Serverを本部で管理し、各店舗はMicrosoft Outlookを利用して本部のサーバーを参照する方式となっております。
その運用において、従来の128Kbpsの回線では画像を含む大量データなどの検索においては時間がかかって利用者を必要以上に待たせることにもなっておりました。
「システムを集中化するとシステム運用面やソフトのメンテナンスなどが容易であり、少数の弊社情報システム部門でもコントロール可能なシステム構成となっています。しかし、ますます増大する情報量とシステム操作性の向上に対応するために、ADSLへの切り替えが必要だと判断し、今回の導入に至りました。合わせて、POSクレジットカードの承認などの回線障害時の影響を考慮し、ネットワークはすべて冗長構成にすることも重要でした。」
全国に展開する店舗の合計POS端末の数は350台、パソコンは380台を超えています。それだけに、店舗での負担を軽減しつつ、信頼性の高いネットワークを構築することが、何よりも重要なテーマだったのです。

選択のポイントは性能とサポート力

株式会社ロフトの情報システム構築を担当した日本NCR株式会社では、FITELnet-F40を選んだポイントについて、次のように説明します。
「株式会社ロフト様のシステムは、当社が1999年3月に構築させていただきました。今回は専用回線の部分をADSLによるIP-VPNに切り替えたものです。システム図からもわかるように、センターはCISCO製のルーターを利用しています。そのため、店舗に設置する機器の選択にあたっては、速度だけではなくセンターと接続できる互換性と、万が一の時にバックアップ回線を利用できる冗長構成による信頼性が、重要なポイントでした」
例えば、センターと各店舗間でやり取りされる情報の中でも、POS端末から上げられたクレジットカードの承認情報は重要です。その承認が滞るようなことがあっては、顧客へのサービスに大きな弊害となります。そのため、冗長構成によるバックアップ回線の確保は、必須の課題だったのです。
「製品の信頼性に加えて、メーカーとしての技術的なサポート力が、FITELnet-F40を選択した最大の理由でした。バックアップ回線へのソフト的な切り替えを行うにあたっては、古河電工から技術的な多くの有益な情報をもらったので、その面でも一番信頼しています」


導入の効果

「ADSLに切り替えてから、最初の2,3週間は『早くなった』という店舗の担当者からの声をもらいました。しかし、いまではその速度が当たり前になってしまったようです。インフラというのは、そういうものだと思います」
速度的な効果だけではなく、専用回線からIP-VPN網へ切り替えたことによって、通信コストの軽減も実現しました。
「センターとIP-VPN網は、ATMの5Mbpsを利用しているので、以前の専用回線とのコスト的な差は少ないのですが、各店舗での通信コストは半分以下になっています。今後、福井や旭川の店舗などでもIP-VPNへの接続ができるようになれば、かなりのコスト削減になるでしょう」



竹中義信氏
日本NCR株式会社
  流通システム本部
  百貨店・流通ソリューション事業部
  流通ソリューション担当第一
  プロジェクト・マネジャー

  竹中 義信氏




出石卓氏
日本NCR株式会社
  流通システム本部
  流通ソリューション事業部
  第一営業部
  営業担当
  出石 卓氏
今後の取り組み

株式会社ロフトの情報システム課では、今回のブロードバンド化に満足することなく、今後もさらに積極的な情報投資を行っていく考えです。
「情報システムは、一度作ったからこれで終わりというのではなく、その時期にいいインフラや技術があれば、積極的に採用していきます。今回のIP-VPN網も、アクセス回線を専用線からADSLに切り替えました。流動的ですが、システムは確実に高速になっています。今後もさらに高速でコストパフォーマンスに優れたインフラがあれば、積極的に入れ替えていきます」
インフラだけではなく、情報システムに関しても積極的に取り組んでいます。
「当社の店舗は、お客様に対する商品の提案力は優れていると自負しております。しかしながら、先進小売業の情報システム化状況と比較した場合、受発注管理や在庫管理などの面で、情報システム化による効率化や収益力向上の可能性が充分にあります。今回のブロードバンド化によって、社内ネットワークインフラの部分が強化されましたが、今後は取引先とのネットワーク化や商品などの情報力を強化することで、さらなる営業支援・高効率化を目指していきたいと思っております。」


システム構成図
    システム構成図


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