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株式会社ヤザワコーポレーション

株式会社ヤザワコーポレーション
電器事業部 CSセンター 業務部 主任 菅原 学様

VOIP−GW製造メーカ
株式会社大興電機製作所 情報通信ネットワーク営業本部 営業推進室 グループ長 宮崎 清様
会社の紹介

株式会社ヤザワコーポレーションは、家庭用のコードやケーブル、アンテナや配線器具に懐中電灯や照明器具など、多彩な家電OAアクセサリーの製造販売を手がけています。1981年に設立された同社は、東京・埼玉・大阪・仙台・名古屋・横浜・福岡・札幌に営業所を持ち、約200名の従業員が働いています。また、国内5社、海外25社に協力工場を持ち、製造から販売までの一貫した体制も確立しています。


VoIP電話の導入に至る背景

株式会社ヤザワコーポレーションがFITELnet-F40によるブロードバンド化を推進した背景には、VoIP電話の導入による通話コストの削減という大きな目標がありました。 「国内に8つの営業所を持っている関係から、毎月150万円を超える通話料を支払っていました。この通話コストを下げることが大きな課題となっていました」(菅原) 営業を中心としてビジネスを展開している同社では、事業所間での連絡が重要な意味を持ち、そのコミュニケーションにかかる通話料が大きなウェイトを占めていました。 「忙しい人に電話が集中する傾向がありました。そうした電話は、受けた人が保留にして担当者を探すことになるので、それだけでも無駄な通話料が発生していました」(菅原) 社内の担当者同士が、営業所間で行う通話にかかるコストを下げることができれば、大きな経費の節約になります。そこで、業務部の菅原主任は社内のネットワークや電話工事などを依頼している販売店に、通話料を下げてコミュニケーションの効率を上げる方法がないかと相談していました。



菅原 学様
 株式会社ヤザワコーポレーション
  電器事業部
  CSセンター
  業務部
  主任
  菅原 学様



宮崎 清様
 株式会社大興電機製作所
  情報通信ネットワーク営業本部
  営業推進室
  グループ長
  宮崎 清様

SOLVONE(ソルボーネ) 「VOIP−GW搭載ボタン電話装置」との出会い

営業所間での通話コストの削減を実現するためには、VoIPの導入が最適だという判断は、すでに何年も前からわかっていました。しかし、ヤザワコーポレーションが求めるだけのコストと通話品質になるまでに、時間がかかりました。そうした中、ブロードバンドの急速な普及と、大興電機製作所が製造しているソルボーネという通信機器が、全社的なVoIPの導入に向けた大きなきっかけとなりました。 「VoIPに対応した当社の製品は、データ系の専用回線やVPNを利用することで、通話料の大幅なコストダウンが実現できます。当社では、昨年からFITELnet-F40との接続試験などを行い、ブロードバンド環境におけるVPNによって、充分な通話品質を実現できるという実績を持っていました」(宮崎) 大興電機製作所のソルボーネシリーズは、VoIPに対応したゲートウェイ装置をはじめ、ビジネスフォンやコードレス通話など、多機能なコミュニケーション環境をIPネットワーク上に構築するシステムです。ヤザワコーポレーションでは、このソルボーネシリーズを導入し、営業所間をFITELnet-F40で結ぶVPN網を構築することによって、低価格で高品質のVoIP環境が使えるようになりました。

ダイヤルインとPHSも組み合わせて利用

「営業担当者がなかなか電話でつかまらないという課題は、個人にPHSを持たせてダイヤルインで呼び出せるようにすることで解決しました」(菅原) ソルボーネシリーズの中にある接続装置を組み合わせると、VoIP電話としてデジタルコードレス電話やPHSが利用できます。そこで、不在がちで多忙な社員を中心にPHSを渡して、ダイヤルインと組み合わせることによって、内線電話による取次ぎや呼び出しがなくなりました。電話が直接相手につながるので、通話の時間も短縮されてコミュニケーションの速度も上がっています。 「例えば、東京の担当者が大阪などに出張したときも、大阪の営業所までの電話代だけで、日本全国の営業所にかけられるようになります。出張先から埼玉の倉庫に在庫を確認するとか、反対に東京の人間が大阪に出張した担当者に連絡を取るようなときにも、通話料が大幅に安くなります」(菅原) 稼動からまだ一ヶ月未満でも、すでに通話料は3分の2に減っています。今後はさらに効果が上がるものと期待されています。


FITELnet-F40とVoIPの高い親和性

「VoIPを構築するときに、やはりボトルネックになるのはネットワークの速度と品質です。プライベートなネットワークを構築すると、イーサネットの技術を利用するため、コリジョンによる音声遅延の心配があります。しかし、FITELnet-F40を利用したブロードバンド環境によるVoIPでは、上りと下りの二本のデータ回線を利用するので、人間に感じられるような遅延は少なくなります」(宮崎) VoIPを構築するときに、何よりも重要なポイントは通信インフラの速度です。ADSLやBフレッツなど、ブロードバンド回線が持つ伝送能力を最大限に引き出せるルーターを利用しているかどうかで、音声の遅延が大きく左右されます。大興電機製作所では、FITELnet-F40を早期から利用してブロードバンド環境における接続性や相性などを試験してきました。同社のVoIPシステムは、すでに国内で500以上の導入実績があります。その中で、ブロードバンド環境を利用した最先端のVoIPでは、FITELnet-F40が数多く利用されています。 「ISDNやフレームリレーなどを利用してVoIPを導入している会社の多くは、遅延や音声品質の劣化を経験しているのではないでしょうか。しかし、ブロードバンドで利用するVoIP環境はとても快適です。いままでは、単に安いからという理由だけで利用されていたVoIPですが、これからはネットワークと組み合わせた新しいコミュニケーションの可能性や利便性なども、より積極的に提案していきたいと考えています」(宮崎) FITELnet-F40によるブロードバンドのインフラは、VoIPの利用に新しい快適さとビジネスの可能性をもたらすでしょう。



設置状況
設置状況
  一番上はBフレッツのONU
  真中はFITELnet-F40   一番下はVoIP電話装置




設置状況の拡大
設置状況の拡大

システム構成図
    システム構成図


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