ip name-server

FITELnet-F100で、DNSリゾルバを動作させる場合に、DNSサーバのIPアドレスを設定します。
DNSリゾルバとは、名称からIPアドレスを獲得するために、DNSサーバにリクエストをする機能です。
DNSサーバは、プライマリ/セカンダリが設定できます。コマンドでは、プライマリ・セカンダリの順にIPアドレスを入力します。


設定例 プライマリDNSサーバにxxx.xxx.xxx.1、セカンダリDNSサーバにxxx.xxx.xxx.2を設定する

Router(config)#ip name-server xxx.xxx.xxx.1
Router(config)#ip name-server xxx.xxx.xxx.2


コマンド書式

ip name-server <DNSアドレス>


パラメータ

パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値
DNSアドレス DHCPで通知するプライマリDNSサーバのIPアドレス IPv4アドレス形式 省略不可
最大エントリ数:3エントリ(ipv4,ipv6合わせて3エントリ)

※ DNSアドレスの優先度は、入力した順に3つまで有効になります。すでに、3つ入力されている状態で4つ目以降を入力しても設定上無効となります。


この設定を行わない場合

DNSリゾルバを使用することはできません。ただし、PPPoEやDHCPクライアント機能で、DNSのIPアドレスを学習している場合は、DNSリゾルバ機能を使用できます。


DNSリゾルバとは・・・

FITELnet-F100から送信(中継ではない)データに関して、ホスト名が指定されている場合に、DNSサーバに問い合わせを行なう機能です。FITELnet-F100から送信するデータには、以下の種類があります。
 ・ping
 ・traceroute
 ・SMTP
 ・SNMP
 ・syslog
 ・telnetクライアント
があります。
ping / traceroute を実行する場合はコマンドのオプションで、SMTP/SNMPの場合はサーバの設定にホスト名を指定しても、DNSリゾルバ機能を使用してIPアドレスを解決し、通信を行なうことができます。
DNSリゾルバで取得したIPアドレスの情報は、"show ip resolver-cache"コマンドで確認することができます。

実行例

Router#ping www
Sending 5, 100-byte ICMP Echos to xxx.xxx.xxx.xxx, timeout is 2 seconds:
!!!!!
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 0/4/10 ms

Router#show ip resolver-cache

<resolver dns table>
1th direction = [1] (name to addr)
IPv4 Address = [xxx.xxx.xxx.xxx]
Hostname = [www.xxxxxx.ne.jp]


Router#
ip name-serverにxxx.xxx.xxx.1/ip domain-nameにxxxxxx.ne.jpが設定されている場合に、ホスト名(www)宛のpingを実行すると、DNSサーバ(xxx.xxx.xxx.1)に問い合わせを行い、ホスト名(www.xxxxxx.ne.jp)からIPアドレス(xxx.xxx.xxx.xxx)を解決し、pingを送信します。
show ip resolver-cache コマンドで、ホスト名(www.xxxxxx.ne.jp)がIPアドレス(xxx.xxx.xxx.xxx)であることが確認できます。


設定モード

基本設定モード

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