FITELnet-F1000で、DNSリゾルバを動作させる場合に、ドメイン名を設定します。
DNSリゾルバとは、名称からIPアドレスを獲得するために、DNSサーバにリクエストをする機能です。
ここで、ドメイン名を指定した場合、DNSにてIPアドレスを解決する際、ホスト名の後にここで設定したドメイン名をつけて、DNSサーバにリクエストします。
例)
ip domain-name xxxxx.ne.jp と設定して、"ping www"とした場合、DNSサーバには、www.xxxxx.ne.jpのIPアドレスを解決するようリクエストします。
Router(config)#ip domain-name xxxxxx.ne.jp
ip domain-name <ドメイン名>
パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値 ドメイン名 DHCPで通知するドメイン名称 254文字以内の文字列 省略不可
DNSリゾルバ使用時に、ドメイン名を省略することはできません。
FITELnet-F1000から送信(中継ではない)データに関して、ホスト名が指定されている場合に、DNSサーバに問い合わせを行なう機能です。FITELnet-F1000から送信するデータには、以下の種類があります。
・ping
・traceroute
・SMTP
・SNMP
・syslog
・telnetクライアント
があります。
ping / traceroute を実行する場合はコマンドのオプションで、SMTP/SNMPの場合はサーバの設定にホスト名を指定しても、DNSリゾルバ機能を使用してIPアドレスを解決し、通信を行なうことができます。
DNSリゾルバで取得したIPアドレスの情報は、"show ip resolver-cache"コマンドで確認することができます。
Router#ping www
Sending 5, 100-byte ICMP Echos to xxx.xxx.xxx.xxx, timeout is 2 seconds:
!!!!!
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 0/4/10 ms
Router#show ip resolver-cache
<resolver dns table>
1th direction = [1] (name to addr)
IPv4 Address = [xxx.xxx.xxx.xxx]
Hostname = [www.xxxxxx.ne.jp]
Router#
ip name-serverにxxx.xxx.xxx.1/ip domain-nameにxxxxxx.ne.jpが設定されている場合に、ホスト名(www)宛のpingを実行すると、DNSサーバ(xxx.xxx.xxx.1)に問い合わせを行い、ホスト名(www.xxxxxx.ne.jp)からIPアドレス(xxx.xxx.xxx.xxx)を解決し、pingを送信します。
show ip resolver-cache コマンドで、ホスト名(www.xxxxxx.ne.jp)がIPアドレス(xxx.xxx.xxx.xxx)であることが確認できます。
基本設定モード