ip nat translation finrst-timeout

TCPのFINフラグまたはRSTフラグが設定されたパケットについてNAT/NAT+変換する場合に、装置の内部テーブルにデータをエージアウトする時間(秒)を設定します。


設定例 FIN/RSTフラグが設定されたパケットのNAT変換タイムアウトを10秒に設定する

Router(config)#ip nat translation finrst-timeout 10


コマンド書式

ip nat translation finrst-timeout <timeout時間>


パラメータ

パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値
timeout時間 FIN/RSTフラグが設定されたパケットについての
NAT/NAT+変換テーブルのタイムアウト時間(秒)
1〜86400 省略不可


この設定を行わない場合

60秒が設定されます。


FINフラグとは?

TCPコネクションで、コネクションを解放する場合に、FINフラグをセットしたTCPパケットを送信します。
TCPのプロトコルでは、FINを送信した側はFIN-ACKを受信することで、TCPのコネクションの解放となります。
つまり、FINを送信した側がFIN-ACKを受信できなかった場合、TCPコネクションの解放を行なうことができません。

FITELnet-F1000でNAT機能を使用するような場合、FINのデータはTCPの解放であり、その後このコネクションを使用してデータ通信を行なう必要がないため、他のデータに比べてNATテーブルを長期間保持しておく必要がありません。したがって、他のデータより、タイムアウト時間を短く設定しておく運用が考えられます。

ご使用の環境に合わせて、設定変更を行なってください。


RSTフラグとは?

TCPコネクションで、アプリケーションの指定によりTCPコネクションを中断する場合に、RSTフラグをセットしたTCPパケットを送信します。

FITELnet-F1000でNAT機能を使用するような場合、RSTのデータはTCPの中断であり、その後このコネクションを使用してデータ通信を行なう必要がないため、他のデータに比べてNATテーブルを長期間保持しておく必要がありません。したがって、他のデータより、タイムアウト時間を短く設定しておく運用が考えられます。

ご使用の環境に合わせて、設定変更を行なってください。


設定モード

基本設定モード

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