qos-class priq

PRIQのキュー構造を指定します。PRIQでは、クラス名および『優先キュー』(優先度2)、『通常キュー』(優先度1)、『非優先キュー』(優先度0)を指定します。


設定例1 優先キューの設定

Router(config)# interface ewan 1
Router(config-if ewan 1)# qos-class priq HIGH-class priority 2

※別途、クラス名「HIGH-class」についてルールの定義が必要です(qos-filterコマンドを参照)

設定例2 デフォルトクラスを非優先キューとする

Router(config)# interface ewan 1
Router(config-if ewan 1)# qos-class priq LOW-class priority 0 default

※別途、クラス名「HIGH-class」についてルールの定義が必要です(qos-filterコマンドを参照)

コマンド書式

qos-class priq <クラス名> priority <優先度>[ qlimit <キュー限度値>] [red] [default]


パラメータ

パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値
クラス名 PRIQのクラス名称を設定します。 - 省略不可
priority <優先度> 優先度を指定します。優先度が高いクラスは、優先度の低いクラスに比べ、送信処理の時間が増えます。
この値が大きいほど、優先度は高くなります。
0〜2 0
qlimit <パケット数> キューにためることができるパケット数を指定します。 1〜200 50
red キューバッファ管理方式に、RED(Random Early Detection)を使用する場合に、redを指定します。
REDを使用しない場合は、キューバッファがいっぱいになってからパケットを破棄(Tail-Drop)しますが、REDを使用した場合は、キューあふれによる輻輳が発生する前にランダム破棄を開始するため、TCPのようなトラフィックを変動できるようなプロトコルでは、より早く破棄を感知できるので、通信全体でみると効率が良くなります。
red REDを使用しない
default デフォルトクラスの場合に指定します。
qos filterに適用されなかったデータをどのような優先度で処理するかを指定する場合に使用します。
default デフォルトクラス以外


この設定を行わない場合

PRIQ方式のQoS制御を行なうことはできない。


設定モード

LANインタフェース設定モード
PPPoEインタフェース設定モード
EWANインタフェース設定モード

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