BGPピアに重み付けを設定します。
同じ宛先への複数経路を学習した場合に、どの情報(どのBGPピアからの)を有効とするかの指針として使用します。
refreshコマンド後に有効になるコマンドです。
Router(config)#router bgp 100
Router(config-bgp)# neighbor 10.0.0.1 weight 65535
neighbor <IPアドレス> weight <Weight値>
パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値 IPアドレス BGPピアのIPアドレスを指定します。 IPv4アドレス形式 省略不可 weight値 指定しているBGPピアからの経路情報の優先度を指定します。 0-65535 省略不可
他の BGP ピアを通って学習した経路ではデフォルトのweightは 0
ローカルルータによって生成された経路ではデフォルトのweightは 32768になります。
FITELnet-F1000のBGPでは、以下の順で最適経路の選択を行ないます。
優先順位 属性 内容 1 NEXT_HOP属性 NEXT_HOP属性で指定されたNEXT_HOPへの経路がない場合は無効経路となる 2 WEIGHT値 BGPピアに設定したWEIGHT値により、WEIGHT値の大きい経路情報が優先される 3 LOCAL_PREF属性 LOCAL_PREF値の大きい経路が優先される 4 LOCAL FITELnet-F1000が生成したBGP経路が優先される 5 AS_PATH属性 AS_PATH長が短い経路が優先される。ただし、bgp bestpath as-path ignoreコマンドが設定されている場合は、AS_PATH長を考慮しない 6 ORIGIN属性 ORIGIN属性の優先度はIGP>EGP>incomplete 7 MED値 MED値の小さい経路が優先される 8 E-BGP or I-BGP BGPのピアタイプの優先度は、E-BGP > I-BGP 9 IGPメトリック NEXT_HOP属性で指定されたNEXT_HOPへのメトリック値が小さい経路が優先される 10 router-id ピアのrouter-id値の小さい経路が優先される。ただしbgp bestpath compare-routeridが指定されている場合に限ります。
BGPサービス設定モード