ip route

FITELnet-F120の、IPv4スタティックルートを指定します。
PPPoEやEWAN使用する場合は、NexthopのIPアドレスがわからないケースがありますので、Nexthopとしてインタフェースを指定することもできます。
「nextif=EWAN1」の指定が有効になるのは、WAN側の運用形態がDHCPクライアントの場合のみです。
この場合、"nexthop"はDHCPサーバから取得した"default gatewayのIPアドレス"となります。
refreshコマンド後に有効になるコマンドです。


設定例1 xxx.xxx.xxx.0/24宛のNexthopをyyy.yyy.yyy.yyyとする場合

Router(config)#ip route xxx.xxx.xxx.0 255.255.255.0 yyy.yyy.yyy.yyy


設定例2 xxx.xxx.xxx.0/24宛のNexthopを、PPPoE1インタフェースとする場合

Router(config)#ip route xxx.xxx.xxx.0 255.255.255.0 pppoe 1


設定例3 デフォルトルートをPPPoE1インタフェースとする場合

Router(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 pppoe 1


コマンド書式

ip route <宛先ネットワーク> <マスク> { <NextHop> | <インタフェース名>| connected { ipsecif <1-4> | null 0 } } [<distance>]


パラメータ

パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値
宛先ネットワーク スタティックルーティングの宛先ネットワークアドレス IPv4アドレス形式 省略不可
マスク 宛先ネットワークに対するマスク IPv4アドレス形式 省略不可
NextHop 宛先へ到達するためのNextHopのIPアドレス IPv4アドレス形式 インタフェース名を設定する必要があります
インタフェース名 宛先へ到達するためのインタフェース名
PPPoEのように、NextHopのIPアドレスが明確にわからない場合に指定します。
インタフェース名形式 NextHopのIPアドレスを設定する必要があります。
connected ipsecif <1-4> 宛先への経路として、IPsecインタフェースを指定します。 ipsecif <1-4>
connected null 0 廃棄用の宛先経路情報とします null 0
distance スタティックルーティングのdistance値を指定します。 1〜255 1
最大エントリ数:128エントリ(ルーティングテーブル自体は300エントリ)


この設定を行わない場合

スタティックルーティングは設定されません。


(参考)他のプロトコルのdistance値

他のプロトコルのdistance値は、以下のようになっています。
プロトコル デフォルト値 備考
スタティック 1 設定変更可能
直接ルート - 設定変更不可
BGP(external) 20 設定変更可能
BGP(internal) 200
BGP(local) 200
RIP 120 設定変更可能


設定モード

基本設定モード

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