multiroute exclusive

multiroute staticコマンドで指定したマルチルーティングテーブルのなかで、このデータだけは通常ルーティングテーブルに従い中継をするという場合に、通常ルーティングするデータを登録します。


設定例2 192.168.50.0/24 発のデータは、PPPoE#1に送信するが、192.168.50.1 発のデータは、通常ルーティグする

Router(config)#multiroute static 192.168.50.0 0.0.0.255 any pppoe 1
Router(config)#multiroute exclusive host 192.168.50.1 any


設定例2 192.168.100.0/24 宛のデータは、PPPoE#2に送信するが、192.168.100.254宛のデータは、通常ルーティングする

Router(config)#multiroute static any 192.168.100.0 0.0.0.255 pppoe 2
Router(config)#multiroute exclusive any host 192.168.100.254


コマンド書式

multiroute exclusive { any | host <送信元IPアドレス> | <送信元IPアドレス> <送信元Wildcardマスク> } { any | url <宛先URL> | host <宛先IPアドレス> | <宛先IPアドレス> <宛先Wildcardマスク> } [port <宛先先頭ポート番号> [<宛先最終ポート番号>]]


パラメータ

パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値
any マルチルーティング対象外とする送信元/宛先アドレスの設定において、「全て」を指定する場合は"any"を入力します。 any -
host マルチルーティング対象外とするマルチルーティング対象外とする送信元/宛先アドレスとしてホストアドレスを指定する場合につけます。 host -
送信元IPアドレス マルチルーティング対象外とする送信元アドレスを指定します。 IPv4アドレス形式 省略不可
送信元Wildcardマスク マルチルーティング対象外とする送信元アドレスを範囲指定するために、Wildcardマスクを指定します。 IPv4アドレス形式 省略不可
宛先IPアドレス マルチルーティング対象外とする宛先アドレスを指定します。 IPv4アドレス形式 省略不可
宛先Wildcardマスク マルチルーティング対象外とする宛先アドレスを範囲指定するために、Wildcardマスクを指定します。 IPv4アドレス形式 省略不可
宛先URL マルチルーティング対象外とする宛先URLを指定します。 64文字以内の文字列 省略不可
宛先先頭ポート番号 マルチルーティング対象外とする宛先ポート番号の先頭の値を指定します。 0〜65535 全てのポート番号
宛先最終ポート番号 マルチルーティング対象外とする宛先ポート番号の最後の値を指定します。 0〜65535 宛先先頭ポート番号が指定されていない場合は、全てのポート番号
宛先先頭ポート番号が指定されている場合は、そのポート番号のデータのみ
最大エントリ数:16エントリ


この設定を行わない場合

マルチルーティングテーブルに登録したデータは、全て設定に従います。


マルチルーティングとは?

通常のデータ通信では、経路テーブルにしたがって、データ中継を行ないますが、特定のデータだけは経路テーブルでなく、別の経路からデータ中継を行ないたいケースで、マルチルーティング機能を使用します。
例えば、フレッツサービスで提供されているフレッツスクエアを利用するような場合に便利な機能です。
 ・通常のデータは、デフォルトルート(例えばPPPoE1)で通信するが、フレッツスクエアの場合はPPPoE2を使用して通信を行なう。

このような場合は、設定例4のように、
 multiroute static any url www.flets pppoe2
と設定し、PPPoE2の設定で、ユーザID:guest@flets/パスワード:guestと設定することにより、設定変更なしでフレッツスクエアを利用できます。

  また、ユーザID/パスワードの情報は、2003.2現在のものです。


設定モード

基本設定モード

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