マルチルーティングの経路情報テーブルを登録します。
Router(config)#multiroute static 192.168.50.0 0.0.0.255 any pppoe 1
Router(config)#multiroute static any 192.168.100.0 0.0.0.255 pppoe 2
Router(config)#multiroute static any any port 25 25 nexthop 192.168.100.1
Router(config)#multiroute static any url www.furukawa.co.jp pppoe 5
multiroute staic { any | host <送信元IPアドレス> | <送信元IPアドレス> <送信元Wildcardマスク> } { any | url <宛先URL> | host <宛先IPアドレス> | <宛先IPアドレス> <宛先Wildcardマスク> } [port <宛先先頭ポート番号> [<宛先最終ポート番号>]] { nexthop <IPアドレス> | <インタフェース名> } [preference <優先度>]
パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値 any 送信元/宛先アドレスの設定において、「全て」を指定する場合は"any"を入力します。 any - host 送信元/宛先アドレスとしてホストアドレスを指定する場合につけます。 host - 送信元IPアドレス 送信元アドレスを指定します。 IPv4アドレス形式 省略不可 送信元Wildcardマスク 送信元アドレスを範囲指定するために、Wildcardマスクを指定します。 IPv4アドレス形式 省略不可 宛先IPアドレス 宛先アドレスを指定します。 IPv4アドレス形式 省略不可 宛先Wildcardマスク 宛先アドレスを範囲指定するために、Wildcardマスクを指定します。 IPv4アドレス形式 省略不可 宛先URL 宛先URLを指定します。 64文字以内の文字列 省略不可 宛先先頭ポート番号 マルチルーティング対象とする宛先ポート番号の先頭の値を指定します。 0〜65535 全てのポート番号 宛先最終ポート番号 マルチルーティング対象とする宛先ポート番号の最後の値を指定します。 0〜65535 宛先先頭ポート番号が指定されていない場合は、全てのポート番号
宛先先頭ポート番号が指定されている場合は、そのポート番号のデータのみインタフェース名 データを送信するインタフェースの名称を指定します。 インタフェース名称(LAN、EWAN以外) 省略不可 nexthop <IPアドレス> nexthopのIPアドレスを指定します。 IPv4アドレス形式 優先度 同じデータの指定が、複数のテーブルに存在した場合の優先度を指定します。
値が小さいほど、優先度は高くなります。0〜31 0
最大エントリ数:32エントリ
マルチルーティング機能を使用することはできません。
通常のデータ通信では、経路テーブルにしたがって、データ中継を行ないますが、特定のデータだけは経路テーブルでなく、別の経路からデータ中継を行ないたいケースで、マルチルーティング機能を使用します。
例えば、フレッツサービスで提供されているフレッツスクエアを利用するような場合に便利な機能です。
・通常のデータは、デフォルトルート(例えばPPPoE1)で通信するが、フレッツスクエアの場合はPPPoE2を使用して通信を行なう。
このような場合は、設定例4のように、
multiroute static any url www.flets pppoe2
と設定し、PPPoE2の設定で、ユーザID:guest@flets/パスワード:guestと設定することにより、設定変更なしでフレッツスクエアを利用できます。
基本設定モード