IPv6のアドレス定義の基本となる、Stateless Address Autoconfigurationについて、説明します。
Stateless Address Autoconfigurationは、RFC2462で規定されています。
IPv6アドレスには、以下の種類があります。
グローバルアドレス インターネット等、パブリックネットワークに接続できるアドレス体系 リンクローカルアドレス 同一サブネット内の通信のみに使用されるアドレス体系 サイトローカルアドレス サイト内の通信で使用されるアドレス体系。IPv4のローカルアドレスのようなもの
Stateless Address Autoconfigurationを使用できるのは、グローバルアドレスのみです。
Stateless Address Autoconfigurationの機構は、IPv6ルータが広告するICMPv6のRA(Router Advertisement)によるプレフィックスの広告が前提となります。
すなわち、インタフェースが属するリンク上に、RAを送信するIPv6ルータが存在しない場合には、Stateless Address Autoconfigurationは実現できません。※1
IPv6ルータに設定されたプレフィックスをRAで広告し、受信したノードが、そのインタフェースのプレフィックス値として採用することで、インタフェースのIPv6アドレスが決定できます。この方式をStateless Auto COnfigurationといいます。
※1:IPv6ルータが存在しない場合でも、IPv6ではリンクローカルアドレスを使用して、リンク内のIPv6ノードとの通信を行なうことはできます。
インタフェースID(例では280:bdff:fecf:f100)については、IPv6アドレスを参照してください。