Neighbor Solicitation(NS)

パケットを送信する際、送りたい宛先のIPv6アドレスから、MACアドレスを解決する必要があります。
IPv4では、ARPを利用して、MACアドレスの解決を行ないますが、IPv6では、ICMPv6のNeighbor Solicitation(NS)を利用します。
解決したいIPv6アドレスのリクエストを指定したNSを、マルチキャストアドレス(要請ノードマルチキャストアドレス)宛に送信します。
NSを受信したノードは、自分のIPv6アドレスのリクエストである場合、Neighbor Advertisement(NA)を送信して、MACアドレスを通知します。



要請ノードマルチキャストアドレス

NSを送信する際に、IPv6ヘッダ内の宛先アドレスに入れるマルチキャストアドレスのことを「要請ノードマルチキャストアドレス(solicited-node multicast address)」といいます。
要請ノードマルチキャストアドレスは、MACアドレスを解決したいIPv6アドレスに適合するアドレスとなります。
要請ノードマルチキャストアドレスは、以下のように計算されます。
 ff02::1:ffXX:XXXX XXXXXXは、MACアドレスを解決したいIPv6アドレスの下位3バイト

例えば、図のように2002:901::280:bdff:fecf:f101のアドレスを解決するための要請ノードマルチキャストアドレスは、
 ff02::1:ffcf:f101
となります。

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