PPPoE接続時に使用するNCPを設定します。
ipcpのときはIPCPを、ipv6cpのときはIPv6CPを、bothのときはその両方を使用します。
Router(config)#interface pppoe 1
Router(config-if pppoe 1)#pppoe ncp ipcp
pppoe ncp <中継プロトコル>
パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値 中継プロトコル PPP上を中継するプロトコル(IPv4, IPv6)を指定します。
ipcp IPv4を中継します。 ipv6cp IPv6を中継します。 both IPv4、IPv6の双方を中継します。 ipcp
ipv6cp
both省略不可
IPCPを使用します。
NCP(Network Control Protocol)とは、PPPのオプションで、PPPを接続する両者で通信するプロトコルを規定するためにネゴシエーションするプロトコルです。
PPPは、まずLCP(Link Control Protocol)により、このPPPをどのように使用するかのネゴシエーションを行い、LCPのネゴシエーションが終了した後、どのようなプロトコルを通すかのネゴシエーション(NCP)を行ないます。
IPv4を通すために行なうNCPをIPCP、IPv6を通すために行なうNCPをIPv6CPといいます。
例えば、PPPを確立する相手に対して、IPCPのリクエストを送信し、確立可能のレスポンス(ACK)を受信した場合に、PPP上でIPv4の通信が可能になります。
ここでの設定は、PPP上でIPv4/IPv6のどちら(あるいは両方)の通信を行ないたいかを設定します。
PPPoEインタフェース設定モード