アクションとして、パケット中継先を設定します(ポリシールーティング)。
有効な中継先のうち、distance値がもっとも小さい中継先が有効になります。
有効な中継先のうち、もっともdistance値が小さい中継先が同一distance値で複数存在する場合、config表示で最も上の設定が適用されます。
distance値が省略された場合のデフォルトは"1"とします。
中継先が到達不能な場合、その経路は無視されます。
個々の中継先が全て到達不能な場合、もしくは指定されていない場合、set {ip|ipv6} next-hop defaultが指定されている場合には、通常のルーティングが行なわれます。
指定されていない場合には、パケットは中継不能パケットとして廃棄されます。
パケットがIPv4の場合、set ipv6は無視されます。逆にパケットがIPv6の場合、set ipは無視されます。
本コマンドは、I/F受信時のサービスポリシーとして設定された場合と、自局送信時のサービスポリシーとして設定された場合にのみ有効となり、I/F送信時のサービスポリシーとして設定された場合には無視されます。
refreshコマンド後に有効になるコマンドです。
Router(config)#action-map stream-action
Router(config-action-map)#set ip next-hop 192.168.100.1 distance 10
set ip next-hop <IPアドレス> [distance (1-255)]
set ip next-hop <インタフェース#1> [distance (1-255)]
set ip next-hop connected <インタフェース#2> [distance (1-255)]
set ip next-hop <default>
パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値 IPアドレス 中継先のIPアドレスを設定します。 IPv4アドレス形式 省略不可 インタフェース#1 PPPoEインタフェースのように、宛先へ到達するためのNextHopのIPアドレスが明確に分からない場合に設定します。 ewan 1〜2
pppoe 1〜24
tunnel 1〜500省略不可 インタフェース#2 宛先への経路としてIPsecインタフェースを指定します。
nullを指定すると廃棄用の宛先経路情報とします。ipsecif 1〜1000
null 0省略不可 distance 中継先のdistance値を設定します。 1〜255 省略不可 default ポリシールーティングを行わずに、通常のルーティングをおこないます。 なし 省略不可
中継先設定は行なわれません。
他のプロトコルのdistance値は、以下のようになっています。
プロトコル デフォルト値 備考 スタティック 1 変更可能 直接ルート - 変更不可 BGP(external) 20 変更可能 BGP(internal) 200 BGP(local) 200 RIP 120 変更可能 OSPF(external) 110 変更可能 OSPF(inter-area) 110 OSPF(intra-area) 110 IKEルート 0 変更不可 SA-upルート 0 変更可能 REDUNDANCYルート 0 変更可能 EventActionルート 1 変更可能 AutoConfig 0 変更不可
アクションマップ設定モード