Aggregate

複数の経路情報を集約して、1つの経路情報のように見せかけるしくみを、Aggregateといいます。
例えば、192.168.0.0/24、192.168.1.0/24、192.168.2.0/24・・・・192.168.255.0/24のように、255種類の経路情報を持っていると、BGPなどで他のルータに経路情報を通知する場合に、ネットワークの負荷が大きくなるので、192.168.0.0/16と1つの経路に集約して通知します。FITELnet-Fシリーズでは、複数の経路情報を1つの経路情報に集約(Aggregate)する機能をサポートしています。


該当プロトコル

FITELnet-Fシリーズ自身で、経路情報をAggregateして送信できるプロトコルは、RIPngとBGPです。また、スタティックルーティングでも、Aggregateした情報を登録することができます。
RIPv1は、サブネットマスクの情報を送ることはできないため、実質Aggregate機能は使用できないことになります。また、RIPv2は、他の手段によってAggregateされた経路情報を広告することはできますが、FITELnet-Fシリーズ自身が経路情報をAggregateすることはできません。


関連コマンド

RIPng

RIPngでAggregate機能を使用する場合は、RIPngサービス設定モードのaggregate-addressコマンドを使用します。
3ffe:100:1::/64、3ffe:100:2::/64、3ffe:100:3::/64・・・・のような経路情報を持っている場合は、3ffe:100::/32のようにAggregateして広告することにより、複数のプレフィックス情報を1つに集約して広告することができます。
Router(config)#router ripng
Router(config-ripng)# aggregate-address 3ffe:100::/32
この場合、Aggregateの元となる各プレフィックス情報(3ffe:100:1::/64、3ffe:100:2::/64、3ffe:100:3::/64・・・・)は、RIPngでは通知されません。


BGP

BGPでAggregate機能を使用する場合は、BGPサービス設定モードのaggregate-addressコマンドを使用します。
192.168.0.0/24、192.168.1.0/24、192.168.2.0/24・・・・192.168.255.0/24の経路情報を持っている場合は、192.168.0.0/16のようにAggregateして広告することにより、複数のプレフィックス情報を1つに集約して広告することができます。
Router(config)#router bgp 100
Router(config-bgp)#aggregate-address 192.168.0.0 255.255.0.0
この場合、Aggregateの元となる各経路情報(192.168.0.0/24、192.168.1.0/24、192.168.2.0/24・・・・192.168.255.0/24)も、BGPで通知します。
Aggregate元の各経路情報を通知する必要がない場合は、"summary-only"オプションをつけて設定します。
Router(config)#router bgp 100
Router(config-bgp)#aggregate-address 192.168.0.0 255.255.0.0 summary-only

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