FITELnet-Fシリーズは、IP-VPN網を含めたイントラネットの経路制御をダイナミックに行うために、BGP4(Border Gateway Protocol Version4)をサポートしています。
現在のIP-VPN網は、BGP-MPLSを利用した形態が一般的です。
IP-VPN網内は、I-BGPのフルメッシュ(もしくはRouteReflectorを利用している)構成、ユーザ側はE-BGPもしくはデフォルトルートの構成となっています。
BGPは、経路情報毎に、Attribute(属性)を付加することができ、比較的柔軟に経路管理をすることができることから、ユーザ経路の追加・変更・削除を容易に行なうことができます。
また、IPv4-VPNという考え方がプロトコルとして確立されているため、VPNを容易に構築できるプロトコルです。
FITELnet-Fシリーズは、主にユーザ側の装置(CE:Customer Edge)として動作しますので、BGPとしては、IP-VPN網側の装置(PE:Provider Edge)とE-BGPで接続することが考えられます。
自身のAS番号を64512とするBGPを設定する
BGPでは、自身のAS番号が必要になります。IP-VPN網に接続する場合は、IP-VPN網から通知されたAS番号もしくは、グローバルAS番号を取得している場合はその番号をIP-VPN網サービス会社に通知し、その番号を使用します。
Router(config)# router bgp 64512
Router(config-bgp)#
AS番号64500のBGPピア(158.xxx.xxx.1)を登録する
BGPピアを登録する際は、そのAS番号を設定する必要があります。IP-VPN網に接続する場合は、IP-VPN網サービス会社からAS番号およびIPアドレスが通知されます。
Router(config)# router bgp 64512
Router(config-bgp)# neighbor 158.xxx.xxx.1 remote-as 64500
その他 BGPプロトコル制御コマンド
BGPを制御するコマンドは、BGPサービス設定モードやroute-map設定モードで設定します。