match address

暗号化するパケットを指定します。
パケットの送信元・宛先アドレスは、ipsec access-listコマンドで指定し、match addressコマンドでは、採用するipsec access-list番号を指定します。

IPsec冗長を行うのであれば「1st/2nd」オプションにてメインVPNとバックアップVPNを設定をします。
1st/2ndの2つのcrypto mapを1組設定し、セレクタ番号は同一の番号を指定します。
また、冗長で使用するcrypto mapは必ず、インターフェースモードにて関連付けを行なわなければなりません。

IPsec負荷分散を行うのであれば「multi-path」オプションを設定をします。
(分散率の設定には「balance」オプションも使用します)
multi-pathの2つのcrypto mapを1組設定し、セレクタ番号は同一の番号を指定します。
また、負荷分散で使用するcrypto mapは必ず、インターフェースモードにて関連付けを行なわなければなりません。

refreshコマンド後に有効になるコマンドです。


設定例1 192.168.100.0/24 <-> 192.168.200.0/24を暗号化するパケットとして指定する

Router(config)#ipsec access-list 1 ipsec ip 192.168.100.0 0.0.0.255 192.168.200.0 0.0.0.255

Router(config)#crypto map Tokyo 1
Router(config-crypto-map)#match address 1 1st


コマンド書式

match address <IPsec access-list番号> [1st | 2nd | multi-path [balance 0-10}]]


パラメータ

パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値
IPsec access-list番号 暗号化するパケットとして、IPsec access-list番号を指定します。 1〜128 省略不可
1st | 2nd | multi-path [balance {0-10}] IPsec冗長を行う場合は、1stまたは、2ndを選択します。
IPsec負荷分散を行う場合は、multi-path balance {0-10}を選択します。

1st IPsec冗長機能のメイン回線を指定します。
2nd IPsec冗長機能のバックアップ回線を指定します。
multi-path IPsec負荷分散を行う場合指定します。
balance {0-10} 負荷分散時に、このSAにパケットを振り分ける割合を設定します。
1st
2nd
multi-path
balance {0-10}
IPsec冗長機能を使用しないセレクタになります。
※:最大エントリ
    F80:64エントリ
    F100:128エントリ

    F1000:2000エントリ


この設定を行わない場合

IPsecを使用できません。


設定モード

VPNセレクタ設定モード

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