set ipv6 next-hop

アクションとして、パケット中継先を設定します(ポリシールーティング)。
有効な中継先のうち、distance値がもっとも小さい中継先が有効になります。
有効な中継先のうち、もっともdistance値が小さい中継先が同一distance値で複数存在する場合、config表示で最も上の設定が適用されます。
distance値が省略された場合のデフォルトは"1"とします。
中継先が到達不能な場合、その経路は無視されます。
個々の中継先が全て到達不能な場合、もしくは指定されていない場合、set {ip|ipv6}next-hop defaultが指定されている場合には、通常のルーティングが行なわれます。
指定されていない場合には、パケットは中継不能パケットとして廃棄されます。
パケットがIPv4の場合、set ipv6は無視されます。逆にパケットがIPv6の場合、set ipは無視されます。
本コマンドは、I/F受信時のサービスポリシーとして設定された場合と、自局送信時のサービスポリシーとして設定された場合にのみ有効となり、I/F送信時のサービスポリシーとして設定された場合には無視されます。

refreshコマンド後に有効になるコマンドです。

F100:V02.00(00)以降サポート

設定例1 パケット中継先を2002:1004::1にdistance 10で設定する

Router(config)#action-map stream-action
Router(config-action-map)#set ipv6 next-hop 2002:1004::1 distance 10


コマンド書式

set ipv6 next-hop <IPアドレス> [インタフェース1][distance (1-255)]
set ipv6 next-hop <インタフェース2> [distance (1-255)]
set ipv6 next-hop default


パラメータ

パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値
IPアドレス 中継先のIPアドレスを設定します。 IPv6アドレス形式 省略不可
インタフェース1 NextHopにリンクローカルアドレスを設定した場合は、インタフェースの指定が必要です。 lan 1
ewan 1〜2
pppoe 1〜24※1
インタフェース2 PPPoEインタフェースのように、宛先へ到達するためのNextHopのIPアドレスが明確に分からない場合に設定します。 pppoe 1〜24※1
tunnel 1〜32
省略不可
distance 中継先のdistance値を設定します。 1〜255 1
default ポリシールーティングを行わずに、通常のルーティングをおこないます。 なし 省略不可
※1:F80の場合は、1〜5になります。


この設定を行わない場合

中継先設定は行なわれません。


(参考)他のプロトコルのdistance値

他のプロトコルのdistance値は、以下のようになっています。
プロトコル デフォルト値 備考
スタティック 1 変更可能
直接ルート - 変更不可
BGP(external) 20 変更可能
BGP(internal) 200
BGP(local) 200
RIP 120 変更可能
OSPF(external) 110 変更可能
OSPF(inter-area) 110
OSPF(intra-area) 110
IKEルート 0 変更不可
SA-upルート 0 変更可能
REDUNDANCYルート 0 変更可能
EventActionルート 1 変更可能
AutoConfig 0 変更不可


設定モード

アクションマップ設定モード

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