neighbor password

TCP MD5認証オプション(RFC2385:Protection of BGP Sessions via the TCP MD5 Signature Option)を有効にします。
また、パスワード文字列として使用する文字列を設定します。

refreshコマンド後に有効になるコマンドです。

F80:V01.02(00)以降サポート
F100:V02.08(00)以降サポート

設定例1 パスワードをsecret-bgp1として、TCP MD5認証オプションを有効にする

Router(config)#router bgp 100
Router(config-bgp)# neighbor 192.168.1.1 password secret-bgp1


コマンド書式

neighbor <IPアドレス> password <パスワード> [{secret | private} [encrypted]]


パラメータ

パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値
IPアドレス BGPピアのIPアドレスを指定します。 IPv4アドレス形式 省略不可
パスワード TCP MD5認証オプションで使用するパスワードを設定します。 25文字以内の文字列 省略不可
secret | private パスワードを暗号化する際に共有暗号鍵を使用するか、装置固有暗号鍵を使用するかを指定します。※1
secret 暗号化する際に共有暗号鍵を使用する
private 暗号化する際に装置固有暗号鍵を使用する
secret
private
パスワードを暗号化しません
encrypted パスワードを暗号化処理するかどうかを設定します。
このオプションを付加することにより、パスワードは暗号化済みと判定されます。※2
secretまたは、privateと組み合わせて使用するため、secret、privateの指定が無い場合は、encryptedを指定することは出来ません。
encrypted パスワードを暗号化データとして扱いません
※1:このオプションは、設定するとすぐに有効となり、パスワードが暗号化されて表示されencryptedオプションが自動的に付加されます。
※2:パスワードが既に暗号化済みの場合は、このオプションを指定する必要があります。


この設定を行わない場合

TCP MD5認証オプションを使用しません。


共有および装置固有暗号鍵について

secretオプションを指定した場合は、Fシリーズ共通の鍵を使って暗号化するのに対して、privateオプションを指定した場合は、装置固有の鍵を使って暗号化します。
そのため、privateオプションはsecretオプションに対してセキュリティ上、優れますが保守などにより装置の入れ替えが必要となった場合に、設定内容を他の装置に適用することが出来ません。


設定モード

BGPサービス設定モード

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