distribute-list

RIP送受信に対してフィルタリングの設定を行ないます。
プレフィックスのアドレス部分がaccess-listコマンドでpermitにマッチする情報のみを受け入れる/受け入れない、または送信する/送信しないといった制御を行なうことができます。

また、フィルタリング制御を行なうためのインタフェースを指定することもできます。
refreshコマンド後に有効になるコマンドです。


設定例1 192.168.100.0/24にマッチするプレフィックスのみを受け付ける

Router(config)#access-list 1 permit 192.168.100.0 0.0.0.255

Router(config)#router rip
Router(config-rip)# distribute-list 1 in


設定例2 192.168.100.0/24にマッチするプレフィックスのみを送信しない

Router(config)#access-list 1 deny 192.168.100.0 0.0.0.255
Router(config)#access-list 1 permit any
Router(config)#router rip
Router(config-rip)# distribute-list 1 out
※上記の設定を行う場合は、必ずaccess-listコマンドでpermit anyを追加する必要があります。
permit anyを追加しないと、全てのアクセスリストの送信をフィルタしてしまいます。


設定例3 192.168.100.0/24にマッチするプレフィックスのみを、LANからは受信しない

Router(config)#access-list 1 deny 192.168.100.0 0.0.0.255
Router(config)#access-list 1 permit any
Router(config)#router rip
Router(config-rip)# distribute-list 1 in lan 1


設定例4 デフォルトルート(0.0.0.0/0)にマッチするプレフィックスのみを受け付ける

Router(config)#access-list 1 permit 0.0.0.0 0.0.0.0
Router(config)#router rip
Router(config-rip)# distribute-list 1 in


コマンド書式

distribute-list <access-list番号> { in | out } [インタフェース名]


この設定を行わない場合

全てのプレフィックスを送受信します。


パラメータ

パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値
access-list番号 access-listコマンドで指定したリスト番号を指定します。 1〜99 省略不可
in | out 受信/送信のどちらでフィルタするかを指定します in:受信
out:送信時
省略不可
インタフェース名 適用するインタフェースのインタフェース名を指定します。 lan 1
ewan 1〜2
pppoe 1〜24※1
dialer 1〜20※2
ipsecif 1〜500※3
vlanif 1〜16
全インタフェースで適用
※1:F80の場合は、1〜5になります。
※2:F100のみ指定可能です。

※3:F80の場合は、1〜32、F100の場合は、1〜100になります。
    ipsecifパラメータは、F80:V01.03(00)、F100:V02.09(00)、F1000:V02.09(00)以降サポート
※rip distribute-list in,out共に
・ access list (permit)で指定された経路情報のみを送受信の対象とします。
・ permit指定がない経路情報はすべてフィルタします。


設定モード

RIPサービス設定モード

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