vrrp address

本インタフェースで動作するルータグループの仮想IPアドレスを指定します。
Ownerを指定した場合は、IPアドレスを指定する必要がありません。
自分がMasterルータの場合であっても通常、実IPアドレスと違うアドレスをグループの仮想IPアドレスとして指定します。

refreshコマンド後に有効になるコマンドです。

F100:V02.01(00)以降サポート

設定例1 EWANのVRRPルータアドレスを192.168.0.254に設定する

Router(config)#interface ewan 1
Router(config-if ewan 1)#vrrp 1 address 192.168.0.254


コマンド書式

vrrp <vrid> address <VRRPルータアドレス>


パラメータ

パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値
vrid 本インタフェースで動作するVRRPルータのVRIDを設定します。 1〜255※1 省略不可
VRRPルータアドレス 本インタフェースに対してのIPアドレスとサブネットマスクを設定します。

owner 本インタフェースの持つIPアドレスをVRRPルータのIPアドレスとして使用します。
IPアドレス形式 同一VRID値を持つ仮想ルータ間で使用されるIPアドレスを設定します。
owner※2
IPアドレス形式
省略不可
※VRRPルータアドレスに関しては、仮想IPアドレスを参照してください。
※1:VRIDの設定範囲は1〜255ですが、1台の装置に設定できるVRIDは32までとなります。
   ただし、各インタフェースに設定できるVRIDは、2つまでになります。
※2:VRRP owner設定を使用する場合には、同じVRIDで動作する全インタフェースでowner設定を行ってください。
   また、同じVRIDで動作する全インタフェースで一致している必要があります。


VRIDとは?

VRRP機能で使用される、VRRPルータグループの識別子です。
VRIDが同一のVRRPルータは、同じグループに所属します。


Masterルータとは?

VRIDが同じグループの中で、パケットの配送を行えるのがMasterです。
他のルータはバックアップとして待機し、Masterに障害が発生した場合に即座に動作を引き継ぎます。

この設定を行わない場合

VRRPアドレスの設定を行いません。


設定モード

LANインタフェース設定モード
EWANインタフェース設定モード
VLANインタフェース設定モード

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