センタ側 | 200.200.200.1 |
Windows XP側 | 210.210.210.100 |
IPsecの対象とする中継パケット | 192.168.1.0/24 ⇔ 210.210.210.100 |
IPsec Phase1ポリシー |
モード ・・・ Mainモード 認証方式 ・・・ 事前共有鍵方式 暗号化方式 ・・・ 3DES ハッシュ方式 ・・・ MD5 Diffie-Hellman ・・・ Group2 |
IPsec Phase2ポリシー |
暗号化方式 ・・・ 3DES ハッシュ方式 ・・・ MD5 |
! ! ! 特権ユーザモードに移行します。 ! Router> enable Enter password: super ←パスワードを入力します。(実際は表示されない) Router# ! ! ! 基本設定モードに移行します。 ! Router# configure terminal Router(config)# ! ! ! LAN側IPアドレスを設定します。 ! Router(config)# interface lan 1 Router(config-if lan 1)# ip address 192.168.1.254 255.255.255.0 Router(config-if lan 1)# exit ! ! ! PPPoE1インタフェース設定モードに移行します。 ! Router(config)# interface pppoe 1 Router(config-if pppoe 1)# ! ! ! PPPoEの各種設定をします。 ! Router(config-if pppoe 1)# pppoe server FLETS ! サーバ名称は任意 Router(config-if pppoe 1)# pppoe account abc012@***.***.ne.jp xxxyyyzzz ! アカウントID パスワード Router(config-if pppoe 1)# pppoe type host Router(config-if pppoe 1)# ip address 200.200.200.1 ! ! ! NAT+の設定をします。 ! Router(config-if pppoe 1)# ip nat inside source list 1 interface ! インタフェース(PPPoE)のIPアドレスでNAT+変換 Router(config-if pppoe 1)# exit ! ! ! access-list に、NAT+変換前アドレス(LAN側アドレス)を登録します。 ! Router(config)# access-list 1 permit 192.168.1.0 0.0.0.255 ! ! ! デフォルトルートをPPPoE1に設定します。 ! Router(config)# ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 pppoe 1 ! ! ! VPN機能を有効にします。 ! Router(config)# vpn enable ! ! ! VPN通信動作中の詳細なログを残す設定にします。 ! Router(config)# vpnlog enable ! ! ! Phase1ポリシーの設定を行ないます。 ! Router(config)# crypto isakmp policy 1 Router(config-isakmp)# negotiation-mode main ! WindowsXPはメインモードのみサポート Router(config-isakmp)# authentication prekey ! 共通鍵方式 Router(config-isakmp)# encryption 3des Router(config-isakmp)# hash md5 Router(config-isakmp)# group 2 ! WindowsXPの初期設定値に合わせます Router(config-isakmp)# key ascii SECRET-VPN ! 対向のWindowsXPと共通のキー(文字列)を設定 Router(config-isakmp)# peer-identity address 210.210.210.100 ! 対向のWindowsXPのグローバルアドレス Router(config-isakmp)# exit ! ! ! Phase2ポリシーの設定を行ないます。 ! Router(config)# ipsec transform-set P2-POLICY esp-3des esp-md5-hmac ! 名称は任意 暗号方式 ハッシュ方式 ! ! VPNセレクタの設定を行ないます。 ! Router(config)# ipsec access-list 1 ipsec ip 192.168.1.0 0.0.0.255 210.210.210.100 0.0.0.0 ! 暗号化 送信元IPアドレス 送信先IPアドレス ! 送信先IPアドレスが単一IPアドレスであることがポイントです Router(config)# ipsec access-list 64 bypass ip any any ! 暗号化せず通過 Router(config)# crypto map WinXP 1 ! マップ名は任意 Router(config-crypto-map)# match address 1 ! IPsecアクセスリスト番号 Router(config-crypto-map)# set peer address 210.210.210.100 ! WindowsXPのグローバルアドレス Router(config-crypto-map)# set transform-set P2-POLICY ! Phase2ポリシーとの関連付け Router(config-crypto-map)# exit Router(config)# interface pppoe 1 Router(config-if pppoe 1)# crypto map WinXP ! マップ(VPNセレクタ)との関連付け Router(config-if pppoe 1)# exit ! ! ! 特権ユーザモードに戻ります。 ! Router(config)# end ! ! ! 設定を保存します。 ! Router# save SIDE-*.cfg ←*には、保存したい面に応じて、A・Bのどちらかを入れる % saving working-config % finished saving ! ! ! 設定を有効にするために再起動します。 ! Router# reset Are you OK to cold start?(y/n) y
※ WindowsXPは固定IPアドレスであること 1. MMC(Microsoft Management Console)を起動します 「スタート」ボタン→「ファイル名を指定して実行」から"mmc"と入力します。 2.「ファイル」→「スナップインの追加と削除」から次のスナップインを追加 ・IPセキュリティポリシーの管理 ・IPセキュリティモニタ(インストールしなくともIPsec通信に影響はありません)
3a.「操作」→「IPフィルタ一覧とフィルタ操作の管理」からフィルタの作成 「IPフィルタ一覧の管理」タブにてIPフィルタを追加します。 ※このフィルタは送信方向と受信方向の2種類必要です IPフィルタウィザードでは次の設定を行います。(名前は任意) to F100(送信方向) ・IPトラフィックの発信元 このコンピュータ ・IPトラフィックの宛先 192.168.1.0/24 ・IPプロトコルの種類 任意 ・プロパティを編集する チェックします ・ミラー化 チェック外します to XP(受信方向) ・IPトラフィックの発信元 192.168.1.0/24 ・IPトラフィックの宛先 このコンピュータ ・IPプロトコルの種類 任意 ・プロパティを編集する チェックします ・ミラー化 チェック外します
3b.「フィルタ操作の管理」タブにてフィルタ操作を追加 フィルタ操作ウィザードでは次の設定を行います。 ・名前 任意(この例ではVPN) ・フィルタ操作の全般オプション セキュリティのネゴシエート ・IPsecをサポートしないコンピュータと通信しない ・IPトラフィックセキュリティ カスタム→「設定」へ ・AH チェック外す ・ESP MD5、3DES ・セッションキーの設定 秒(時間方式)を選択
4. 「操作」→「IPセキュリティポリシーの作成」にてポリシーの追加 IPセキュリティポリシーウィザードでは次の設定を行います。 ・名前 任意(この例ではIPsec) ・セキュリティで保護された通信の要求 チェック外す(規定の応答規則無効) セキュリティ規則に関するウィンドウが開きます。 ここでも送信方向と受信方向の2種類を追加します。 送信方向 ・トンネルエンドポイント 200.200.200.1 ・ネットワークの種類 すべてのネットワーク接続 ・認証方法 事前共有キー「SECRET-VPN」 ・IPフィルタ一覧 送信方向の「to F100」 ・フィルタ操作 「VPN」 ・プロパティを編集する チェック外す 受信方向 ・トンネルエンドポイント 210.210.210.100 ・ネットワークの種類 すべてのネットワーク接続 ・認証方法 事前共有キー「SECRET-VPN」 ・IPフィルタ一覧 送信方向の「to XP」 ・フィルタ操作 「VPN」 ・プロパティを編集する チェック外す
5. 設定の有効化 作成したIPsec設定の初期状態は無効状態です。 (ポリシーの割り当てが"いいえ") 画面右の"IPsec"を右クリック→割り当て
※ 補足事項 WindowsXPではISAKMP SAに関する設定を初期値として既に4セット持っているため、 この設定例ではそのまま使用しました。 任意に設定する場合は、MMC画面内右の「IPsec」をダブルクリック →「全般タブ」→「詳細設定」→「メソッド」で表示される画面にて行えます。