auのデータ通信端末 Speed USB STICK U03 をUSB-Ethernetで使用する設定例です。
※ | データ通信端末の契約内容によっては、通信料のほかにプロバイダ接続料など別途料金が発生する場合があります。 |
U03はWiMAX2+方式およびLTE方式を利用してデータ通信を行うことができます。
「ハイスピード」に設定するとWiMAX2+、「ハイスピードプラスエリア」を設定するとWiMAX2+またはLTEネットワークに接続します。
「ハイスピードプラスエリア」を選択すると、所定の追加料金が別途かかります。
モードの変更は、事前にU03をPCに接続して「各種機能の詳細設定」にて変更を行います。
(詳しくはSpeed USB STICK U03の取扱説明書をご参照ください)
USB EthernetインタフェースにはU03からDHCPを使用してプライベートアドレスが自動的に割り当てられます。
U03側の設定でUSB Ethernetインタフェースに割り当てられるアドレスはデフォルトで 192.168.100.0/24 となっております(PCのユーティリティで変更可能)。
FITELnet本体側はこのアドレス空間以外のネットワークアドレスを使用する必要があります。
FITELnet本体側で 192.168.100.0/24 のネットワークを使用したい場合は、事前にU03をPCに接続してユーティリティにて設定変更を行ってください。(詳しくはSpeed USB STICK U03の取扱説明書をご参照ください)
U03をUSB-Ethernetで使用する場合、FITELnet本体とU03で2回NAT変換が行われる構成となります。
このため、IPsec機能を利用する場合はNAT-Traversal機能を使用する必要があります。
NAT-Traversal機能につきましては、こちらをご参照ください。
! ! ! 特権ユーザモードに移行します。 ! Router> enable Enter password: super ←パスワードを入力します。(実際は表示されない) Router# ! ! ! 基本設定モードに移行します。 ! Router# configure terminal Router(config)# ! ! LAN1インタフェースの設定を行います。 ! (U03がDHCPで割り当てるネットワークと異なるものにする必要があります) ! Router(config)# interface lan 1 Router(config-if lan 1)# ip address 192.168.10.1 255.255.255.0 Router(config-if lan 1)# exit ! ! LAN1インタフェースのMSS値を変更します。 ! Router(config)# mss lan 1 1380 ! U03のMTU設定に合わせて調整します。(初期値1420 - 40 = 1380) ! ! NAT対象のネットワークを指定します。 ! Router(config)# access-list 1 permit any ! ! 学習フィルタリングで使用するアクセスリストを設定します。 ! Router(config)# access-list 100 dynamic permit ip any any Router(config)# access-list 199 deny ip any any ! ! U03の情報取得設定を行います。(show usb 1 ethernet-infoの情報取得が可能となります) ! Router(config)# usb ethernet-monitor 1 device U03 ! ! USB-Ethernet1インタフェースの設定を行います。 ! (F200のUSBポート2で使用したい場合は usb-ethernet 2 に対して設定を行います) ! Router(config)# interface usb-ethernet 1 Router(config-if usb-ethernet 1)# ip mtu 1420 ! U03のMTU設定に合わせて設定します。 Router(config-if usb-ethernet 1)# ip address dhcp ! U03からDHCPでアドレスを自動的に割り当ててもらいます。 Router(config-if usb-ethernet 1)# dhcp-client retries infinitely ! DHCPクライアント動作においてアドレスが取得できるまで ! アドレス取得動作を継続します。 Router(config-if usb-ethernet 1)# ip access-group 100 out Router(config-if usb-ethernet 1)# ip access-group 199 in ! 学習フィルタリングを使用します。 Router(config-if usb-ethernet 1)# ip nat inside source list 1 interface ! NAT+を使用します。 Router(config-if usb-ethernet 1)# exit ! ! デフォルトルートを usb-ethernet 1 に向けます。 ! (F200のUSBポート2で使用したい場合は usb-ethernet 2 に向けます) ! Router(config)# ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 usb-ethernet 1 ! ! ProxyDNS機能を利用する設定を行います。 ! Router(config)# proxydns mode v4 ! ! DNSリゾルバの設定を行います。 ! (U03のデバイス情報をFITELnet本体側で取得するために必要です) ! Router(config)# ip name-server 127.0.0.1 ! ! ! 特権ユーザモードに戻ります。 ! Router(config)# end ! ! ! 設定を保存します。 ! Router# save SIDE-A.cfg % saving working-config % finished saving Router# ! ! ! 設定を有効にするために再起動します。 ! Router# reset Are you OK to cold start?(y/n) y
ルーティング情報を表示します。
確認内容 | 画面表示例 |
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ルーティング情報を確認 |
Router#show ip route Max entry: 10000 (Commonness in IPv4 and IPv6) Active entry:4 (IPv4), 2 (IPv6) Peak:4 Codes: K - kernel route, C - connected, S - static, R - RIP, O - OSPF B - BGP, I - IKE, U - SA-UP, D - REDUNDANCY, E - EventAction A - AutoConfig, > - selected route, * - FIB route, p - stale info. |
※1 |
S> * 0.0.0.0/0 [1/0] 192.168.100.1, USB-ETHERNET1 C> * 127.0.0.0/8 is directly connected, LOOP0 C> * 192.168.10.0/24 is directly connected, LAN C> * 192.168.100.0/24 is directly connected, USB-ETHERNET1 |
※1:nexthopがUSB-ETHERNETとなっている経路が有効化されていることを確認してください。
(実際のnexthopアドレスは、U03に設定されたIPアドレスとなります。U03が網側から割り当てられたIPアドレスは下記の show usb ethernet-info コマンドで確認できます。)
USB Ethernet情報を表示します。
確認内容 | 画面表示例 |
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USB Ethernet情報を確認 |
Router#show usb 1 ethernet-info USB-ETHERNET 1 |
※1 |
USB class: CDC-ECM Device name: Speed USB STICK U03 Serial number: *************** Phone number: *************** Software version: alpha3.8 Hardware version: djfB Network mode: LTE Signal Strength: Signal Level: 0 WAN IP address: ***.***.***.*** WAN IPv6 address: 2001:****:****:****:****:****:****:**** DNS address: ***.***.***.***, ***.***.***.*** DNS IPv6 address: 2001:****:****:****:****:****:****:1 2001:****:****:****:****:****:****:1 |
※1:装着したデバイス名、デバイス情報が表示されることを確認してください。
認識できていない場合(デタッチした状態も含みます)やサポート外デバイスが装着されている場合、"not detected"や"Unsupported device"の表示になります。