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リンクアグリゲーションについての機能概要
2010年07月26日 初版
2012年07月05日 対応機器を追記
2014年12月01日 対応機器を追記

1. リンクアグリゲーションとは

複数の物理的な回線を仮想的に束ねることにより、あたかも1本の回線であるかのように扱う技術のことです。

リンクアグリゲーションイメージ

2. リンクアグリゲーション動作

入力されたデータをリンクアグリゲーションする回線にデータを振り分ける動作となります。

振り分けイメージ

3. F60/F200/F2200のリンクアグリゲーションについて

1) 動作仕様

F200/F2200ではLANインタフェースのポート8回線を使用してリンクアグリゲーション可能ですが、束ねるポート数は最大4ポートまでとなっています。

仕様
・最大4ポートを同一グループとして使用可能です。
・最大2つまでのグループを利用可能です。
・対向側でもリンクアグリゲーションの動作が必要です。
・送信元/宛先MACアドレスの組み合わせで振り分けられます。
・リンクアグリゲーション設定に関するコマンドは、refreshコマンドで即時有効にできます。
・スタティックリンクアグリゲーションをサポートしています。

2) 使用例

リンクアグリゲーションを使用する場合F60/F200/F2200は全ポートが個々に1Gbpsの回線であるため1G以内の入力では束ねる必要はありませんが、回線冗長で使用する場合は有効です。

   a)2ポートのリンクアグリゲーションを使った回線冗長例
  ・正常時/復旧時
正常時/復旧時 ※送信元/宛先MACアドレスの組み合わせにより、400Mずつに振り分けられない場合があります。


  ・1ポート障害発生時
障害発生時

   b)対向装置が他社のリンクアグリゲーションするような装置の例
   対向装置が100Mbps回線をリンクアグリゲーションするような装置の場合は
   1G以内のデータを100M回線で振り分けて使用します。
他社接続時
※送信元/宛先MACアドレスの組み合わせにより、100Mずつに振り分けられない場合があります。

3) 設定例

L2構成でLANインタフェースを4ポート使用してリンクアグリゲーションすることにより、回線(リンク)の冗長を行います。

【構成】 設定例

【設定コマンド】
F200-1
!
line lan
 vlan 1 lag-group 1
 vlan 2 lag-group 1
 vlan 3 lag-group 1
 vlan 4 lag-group 1
 lag mode enable
exit
!
!
!
end
F200-2
!
line lan
 vlan 5 lag-group 2
 vlan 6 lag-group 2
 vlan 7 lag-group 2
 vlan 8 lag-group 2
 lag mode enable
exit
!
!
!
end

4) 設定不備時の動作について

4ポート以上のリンクアグリゲーションを設定した場合は設定不備のため、以下のような動作となります。

・再起動した場合/即時有効した場合で以下のログをelogに記録します。

 More than 4 ports belong to same LAG-Group(1)
  ※LAG-Group(1)はグループ1を4ポート以上指定した場合です。
    グループ2の場合は”LAG-Group(2)”となります。

・動作はリンクアグリゲーションしていないHUBの動作となります。

設定例(不備あり)
line lan
 vlan 1 lag-group 1
 vlan 2 lag-group 1
 vlan 3 lag-group 1
 vlan 4 lag-group 1
 vlan 5 lag-group 1 ※一つ多くポートを指定します。
 lag mode enable
exit

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