FITELnet FXシリーズ
マルチサービスルータ
FITELnet FX1

FITELnet FX1は、1Uのボックス型に機能を凝縮し、品質の向上、省電力化を図りました。これまで培った高度な技術やノウハウを凝縮し、クラス最高レベルの機能・性能を実現しました。
中・小規模の企業ネットワークから、通信事業者の大規模商用ネットワークまで、幅広くお使いいただけます。

特長

高機能・高性能を1Uサイズに凝縮

薄型1Uサイズの筺体で、MPLSやIPsecなどの高度な機能と30Gbpsの高スループットを実現

全ポートにギガビットイーサネットを搭載

10ギガビットイーサネットを2ポート、ギガビットイーサネットを10ポート搭載

IP-VPN機能のサポート

MPLS IP-VPN機能をサポートし、4,000VRFに対応

IPsecで高性能・高機能をサポート

IPsecにおいて20,000セッション、13Gbps以上の高性能を達成

IP-VPNエッジ機能とIPsecの連携機能をサポート

IPsecの瞬時切替を実現するIPsec HA機能をサポート

新規IPsec拡張方式のMPSA(Multi-point Security Association)センタ機能をサポート(IETF Internet draft提出中)

豊富なQoS機能

ポリシング、階層化シェーピング、自装置宛のコントロールパケット優先制御機能など、多彩なQoS機能をサポート
L2中継においてもL3と同等のQoS機能を利用可能

マルチテナント

任意のユーザ(IPsecトンネルや、EIP/L2TPv3/VXLAN等のL2トンネル)を、特定のVRFやVLANに収容することで、マルチテナント収容可能

詳細は【技術説明:マルチテナント】をご参照ください

L2 VPN Gateway (マルチテナント)

装置内部に4,000個のL2ドメインを生成可能

同一ドメイン内であれば、トンネル間の折り返し通信もサポート

詳細は【技術説明:L2 VPN Gateway (マルチテナント)】をご参照ください

L2 VPN Gateway (Inter-DataCenter)

マルチテナントL2GW機能により、遠隔地にあるデータセンタをIP(v4/v6)網経由でフラットにL2接続可能

詳細は【技術説明:L2 VPN Gateway (Inter-DataCenter)】をご参照ください

IPsec QoS

IPsec tunnel単位のシェーピングが可能

さらにポートやDSCP等により、トンネル内フローの優先制御も可能

本機能により、多彩なサービス展開をサポート

詳細は【技術説明:IPsec QoS】をご参照ください

機能

IPsec装置冗長機能 (IPsec HA)

IPsecセッションを維持したまま装置冗長を実現するIPsec HA機能をサポート

VRRPと連携し、MainとBackupの2台のゲートウエイ同士でIPsecセッションを共有し、何らかの理由でMain機がダウンした場合にもIPsecセッションを再確立することなくBackup機で暗号通信を維持可能

詳細は【技術説明:IPsec装置冗長機能 (IPsec HA)】をご参照ください

L2 VPN Gateway冗長機能 (EtherIP)

Master GW/Backup GWはVRRPで制御

IPsec sessionは IPsec HA機能で同期することにより、速やかな切替を実現

詳細は【技術説明:L2 VPN Gateway冗長機能 (EtherIP)】をご参照ください

L2 VPN Gateway冗長機能 (L2TPv3)

L2トンネルセッションをMaster GW/Backup GWとそれぞれ確立し、Master/Backupは拠点ルータが決定する方式

L2TPv3のセッション監視を行い、SLIメッセージで速やかな切替を実現

詳細は【技術説明:L2 VPN Gateway冗長機能 (L2TPv3)】をご参照ください

MPSA(Multi Point SA)概要

スター型の構成で、フルメッシュ型の通信を実現する技術

フルメッシュの拠点間通信は、全拠点で共通の暗号通信路(MPSA)を利用

詳細は【技術説明:MPSA(Multi Point SA)概要】をご参照ください

IPv4枯渇ソリューション (MAP-E/6RD/1to1 Mapping)

Border Relay機能によりIPv6移行(v4枯渇対策)を支援

Dualstack IPsecの他にも、4over6(MAP-E)や6over4(6RD)といった、導入かつ運用しやすいステートレストンネルをサポート

ルールおよび経路による1to1 Mapping方式をサポート

詳細は【技術説明:IPv4枯渇ソリューション】をご参照ください

仕様詳細

項目 FX1
インタフェース 中継インタフェース 10GbE×2 (SFP+SR/LR)、GbE×10 (SFP-SX/LX/T)
管理インタフェース 10/100/1000BASE-T×1
インタフェース(USB) 外部メモリ USBメモリ×1
サポートプロトコル IPv4/IPv6
ルーティングプロトコル スタティック、BGP4、OSPFv2、BGP4+、OSPFv3
IPv4 論理インタフェース 4,000
ルーティングテーブル 500,000
IPv6 論理インタフェース 4,000
ルーティングテーブル 300,000
ARPテーブル数 65,535
BGP ピア数 4,000(注1)
Route Reflector
loopbackインタフェース 10,000
マルチキャスト
DHCPv4
DHCPv6 リレーエージェント
冗長機能 装置冗長 VRRP、IPsec HA、L2冗長、L2TPv3 HA
回線冗長 Link Aggregation(IEEE802.1AX)
監視プロトコル BFD、IPv4/IPv6 Survey(注2)
ISSU smooth update
ファイアウォール パケットフィルタリング
学習フィルタリング
アドレス変換(NAT) NAT、NAT+(PLUS)、NATスタティック、NAT+(PLUS)スタティック
NATテーブル数 1,000,000
MACフィルタ unknown/mcast/bcastフレームのフィルタ可能
ポリシールーティング
QoS クラス識別(IPフレーム) アドレス、プロトコル、ポート番号、Precedence/ToS/DSCP/TC、フローラベル、TCPフラグ、フラグメント、802.1pプライオリティ、ICMPタイプ・コード、IGMPタイプ・コード
クラス識別(Etherフレーム) Stagプライオリティ、Ctagプライオリティ、Unknownユニキャスト、L2 Multicast、L2 Broadcast
アクション Precedence/DSCP/TC指定、送信キュー指定、廃棄優先度指定、ポリシング指定
キューイング、帯域制御/優先制御 CBQ/PRIQ/WFQ
クラシファイ 258,000
キュー 128,000
シェーパ 16,000
ポリサ 65,000
スケジューラ階層 5
その他 フレーム長補正
VLAN ポートVLAN数 12
タグVLAN数 4,000
QinQ IEEE802.1Q、IEEE802.1ad
ProxyDNS
NTPサーバ ○(IPv4/IPv6)
NTPクライアント ○(IPv4/IPv6)
VRF数 4,000
VPN(MPLS) サポートプロトコル LDP、MP-BGP、 RSVP-TE
ラベルパス ILM:100,000/FTN:200,000
VPN(IPsec) プロトコル IPv4/IPv6 over IPv4/IPv6
カプセル化方式 ESPトンネルモード
暗号化方式 DES、3DES、AES(128, 192, 256)、NULL
ハッシュ方式 MD5、SHA-1、SHA-2
DH グループ1, 2, 5, 14, 15
鍵交換 IKEv1、IKEv2
PKI RSA Signature (X.509V3)、CRL
IPsec-HA
PFS
NAT Traversal ○(IKEv1 draft-ietf-ipsec-nat-t-ike-00.txt, draft-ietf-ipsec-nat-t-ike-03.txt, RFC 3947)
MPSA機能 コントローラ機能・クライアント機能
IPsec-PE機能
対地登録(peer)数 20,000(注3)
トンネル(selector)数 20,000
トンネリング機能 MAP-E BR、6RD BR 2,000
DS-Lite
LW4o6
EtherIP 20,000(MAC学習機能あり)(注4)
L2TPv3 20,000(MAC学習機能あり)(注4)
L2TPv2 over IPsec
L2 MAC学習数 600,000(注5)
Bridge 4,000
L2トンネル L2TPv2、L2TPv3、EtherIP、VxLAN、VPLS(LDP方式)、EVPN
保守運用機能 SNMP(v1/v2)、SYSLOG、ping、telnet、traceroute、SSHv1、SSHv2、SCP、FTP、NTP、RADIUS、TACACS+
ハードウエア自律監視機能、イベントアクション機能
ログ syslog、eventlog、command-log、event-action log
装置内メモリ保存(RESET時は保持、電源OFF時は消去)、外部メモリ保存(USBメモリ)、SYSLOG送信
ファームウェア/コンフィグ ファームウェア2面/コンフィグは ASCIIファイル形式でUSBメモリ、ftpサーバなどに保存
付加機能鍵
コンソールポート 2ポート(RJ-45)
電源 電圧 DC: -40.5 〜 -57V(入力部:専用コネクタ)
AC:90 〜 264V (入力部: ACインレット)(注6)
消費電力(最大) 190VA(DC)、240W(AC)
冗長 二重化に対応
環境条件(動作時) 温度 0〜50℃
湿度 10〜85% (結露なきこと)
放熱 FAN(背面排気)
EMI VCCI:ClassA、FCC Part15B:Class-A、EN55022:Class-A
外形寸法 430(W)×400(D)×44(H)mm
1RU
質量 約8kg

(注1) 条件により異なります。詳細はお問い合わせください。

(注2) icmp によるネットワーク上の端末、ルータ等を監視する機能です。スティックルート及びBGPと連携して監視ノード故障時に経路の高速切替えが可能です。

(注3) MPSA使用の際、1MPSA内の最大対地数は4,000となります。

(注4) IPsecと併用する際、最大対地数は12,000となります。

(注5) L2冗長使用の際、最大学習数は300,000となります。

(注6) 本体同梱の電源ケーブルは定格AC100V 〜 125V です。AC200V でご利用を希望されるお客様は、弊社にお問い合わせください。

外観

FX1

AC電源筐体 正面

AC電源筐体 背面

FX1

DC電源筐体 正面

DC電源筐体 背面