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2001年9月14日

古河電工　ブロードバンド市場向ハイセキュリティ製品を開発

〜IPsec対応ブロードバンドアクセスルータを発表〜
（関連記事）　『日経産業新聞』2001年9月14日掲載
ネットワーク機器大手メーカーである古河電気工業株式会社（以下、古河電工）は、セキュリティネットワーク対応製品ラインナップを強化する。具体的にはブロードバンド（ADSL、CATV、光アクセスサービス）をターゲットにしたVPN（IPsec）対応リモートアクセスルータFITELnet-F40をラインナップに加える。古河電工はこれまでに、VPN（バーチャル・プライベート・ネットワーク（※1）の業界標準規格であるIPsec（※2）に対応した製品開発を推進してきた。最近では、高いセキュリティレベルが要求される自動車業界ネットワークJNX（※3）に対し、古河電工製リモートアクセスルータMUCHO-EV/PKが今年8月に日本国内製品として初めてJNX認定を取得するなど、実績を重ねてきた。これらの技術蓄積を元に、ブロードバンドルータのラインナップを強化する。


FITELnet-F40の特長は以下2つがある。
    （1）IPsecでの高スループット
    　同クラスの従来製品ではIPsecに伴う暗号化、復号化をソフトウエア処理で行っておりADSLを前提とした高スループットを得ることが難しかった。FITELnet-F40では暗号化、復号化に専用のチップを用いることにより、IPsec動作時でもADSLの速度を損なわないスループットを実現する。バックボーンやアクセス回線の高速化のボトルネックとならないメリットがある。

    （2）冗長構成
    　今回のブロードバンドルータFITELnet-F40と、ISDN/冗長構成対応アクセスルータFITELnet-E30を組み合わせることにより冗長構成を構築できる。例としてはADSL網ダウンを検知して、自動的にISDN回線に切り替わる構成を構築できる。特に企業での「ノンストップネットワーク」のニーズに対応する。
また今後、IPv6（※4）サポートなどをエンハンス予定としており、様々なネットワーク要件に対応していく。
　IPsec対応ブロードバンドアクセスルータFITELnet-F40
　標準価格118,000円（税別）
　2001年11月発売予定
    ○ LAN　10/100BASE-TX SWITCH 4ﾎﾟｰﾄ
    ○ WAN　10/100BASE-TX 1ﾎﾟｰﾄ
    ○ VPN(IPsec)サポート
    ○ 冗長構成に対応
    ○ IPv6エンハンスでサポート予定
 FITELnet-F40製品写真
製品の詳細情報はhttps://www.furukawa.co.jp/fitelnet/f/まで



（用語の説明）

※1　VPN（Virtual Private Network）
転送データ（パケット）を暗号化、トンネリングすることにより、途中経路でのデータ改竄、盗聴を防ぎ、セキュリティが確保されたネットワークを構築する技術。

※2　IPsec
VPNの業界標準方式。　インターネットワーキングの標準化団体である IETF（Internet Engineering Task Force）ワーキンググループにて策定された。

※3　JNX(Japanese automotive Network eXchange)
JNXは（社）日本自動車工業会の登録商標です。

※4　IPv6(Internet Protocol Version 6)
現行のインターネットプロトコルであるIPv4での主にアドレス枯渇問題に対応。IPv4の32bitアドレスに対し、IPv6は128bitに拡張されている。同じくIETFワーキンググループにて策定された。


以上



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