フレームリレー


 INFONET-RXシリーズでは,他拠点を信頼性高く低価格で接続できるフレームリレーサービスに対応しています.同時接続可能な相手数(DLCI数)は最大32(RX30は最大64)です.

  1. FR上のエンカプセル
    RXシリーズのFR回線上でのフレームのエンカプセルの方法は,RFC1490「Multiprotocol Interconnect over Frame Relay」に従います.よって,RFC1490をサポートしたRXシリーズ以外のルータとのFR網上のデータ転送が可能です.

    (注)Cisco社製のルータと接続する場合は,Cisco社製ルータにて次の設定を行ってください.
    > encapsulation frame-relay ietf


  2. Inverse ARP 機能
    RXシリーズは,RFC1293で規定されるInverse ARP 機能をサポートしています.Inverse ARP 機能とは,アクティブになったPVCに対してInverse ARP リクエストを送信し,接続相手からリプライを受信することにより,PVC毎のDLCIと接続相手アドレスの対応を得る機能です.
    これにより,PVC毎の接続相手アドレスの設定が不要になります.


  3. データ圧縮機能
    RXシリーズは,FR回線に中継するパケットを圧縮して送信し,FR回線からのパケットを復元する機能(データ圧縮機能)をサポートしています.
    ただし,データ圧縮のアルゴリズムは,INFONETシリーズ独自のものですので,他社製品と接続する場合は,データ圧縮機能は利用できません.


  4. 輻輳検出およびスループット制御
    RXシリーズでは,輻輳を検出しスループットを制御する機能をサポートしています.
    輻輳検出およびスループットの制御方法は,「TTC標準 JT-Q.922」およびNTTの「フレームリレーインタフェース条件説明資料 第1版」に従います.
    RXシリーズが検出できる網からの輻輳通知には以下のものがあります.
    • FECN(Forward Explicit Congetion Notification):順方向明示的輻輳通知
      輻輳しているトラフィックの方向のフレームにビットが立ち,受信側で網の輻輳を検知することができます.
    • BECN(Backward Explicit Congetion Notification):逆方向明示的輻輳通知
      輻輳しているトラフィックの逆方向のフレームにビットが立ち,発信側で網の輻輳を検知することができます.
    • CLLM(Consolidated Link Layer Management):統合リンクレイヤーマネージメント
      輻輳が発生した場合,発信側に対して網が自律的に生成するフレームです.

    これらの輻輳通知により,RXシリーズではスループットの段階的制御を行いますので,網の輻輳状態を緩和するとともに,パケット廃棄率を削減することで,エンド・エンドの再送によるトラフィック増加を防ぐことができます.


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