製造業における変革は、
「第4次革命」へ進もうとしています。
水力や蒸気機関の活用が第1次革命。
大量生産モデルと電力の活用が第2次革命。
コンピューターやロボットによる
高度自動化が第3次革命。
そして、AIやIoTを活用したものづくりの
デジタルトランスフォーメーション化が、
第4次革命です。
これからは「モノ」と「コト」がデータで強く繋がり、
新たな価値が生まれていく社会へと
進化していきます。
古河電工では、
デジタルトランスフォーメーション化を推進する
新組織として、2020年4月に
「デジタルイノベーションセンター」を
設立しました。
CHALLENGE古河電工の挑戦●
デジタル技術で、
ものづくり革新を目指す。
AI・ソフトウェアの技術は、ものづくりの強化と新事業創出において重要性を増しています。例えば、情報とモビリティの融合領域である自動運転は大きなトレンドになっていくでしょう。一方、安心して「無人・遠隔・自動制御」を利用するためには、製品の高い信頼性と品質が不可欠です。古河電工のデジタルイノベーションセンターは、グループ内に散在していたデジタルに関する様々なリソースを集約し、シナジー効果を発揮させるための社内横断組織として発足されました。「AIを駆使したコトづくり」、「デジタル技術によるものづくり革新」、「デジタル環境の共通化・人材育成」を目指して活動しています。すでにデジタル技術を駆使したいくつものプロジェクトがスタートしており、実際の生産現場に導入され始めています。
日本だけではなく、
海外とも力を合わせ、
社会に貢献する
イノベーションを。
ものづくりの分野では、これまで属人化されていた目視確認や画像処理を、ディープラーニングを使って自動化しました。徹底した検査効率の上昇を目指した技術を開発しています。また、製造ビッグデータを解析することにより、生産性の向上を図っています。これまで、熟練者の経験と勘に頼っていた技術を、機械学習させることによって、より高精度な異常検知や要因分析が行えるようになるでしょう。
AI技術は、「材料開発分野」にも生かされており、高機能材料の設計・材料開発の期間縮小に取り組んでいます。シリコンバレー、ハンガリー、タイにある海外研究拠点とも密に連携を取っており、古河グループのデジタライゼーションの中心的組織として、新たな価値の創造に取り組んでいます。そして、ものづくりで培ったデジタル基盤技術の深化と、融合領域での新事業の探索を両立させ、持続可能な社会の達成と社会課題の解決に貢献していきます。
FUTURE古河電工の目指す未来●
強固な通信インフラをつくり、
製造業全体を支えていく。
世の中のデジタル化が進み、サイバー空間へのシフトが加速していきます。そのため、強固な通信インフラを整備することは今後の社会において重要課題となるでしょう。古河電工の持つインフラ関連製品という「モノ」だけではなく、デジタル技術によって生まれた「サービス・ソフト」を提供することで、これらの社会課題の解決に注力していきます。また、私たちがデジタルトランスフォーメーション化を推進していくことで、新たなものづくりの可能性を産業分野全体に伝えていくこともひとつの狙いです。生産活動が効率化されることで、コストの低減や品質向上の実現だけではなく、労働者の働き方改革も実現できるかもしれません。未来の製造業の礎を、つくりあげていきます。