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FITELnet-F100技術情報


UPnP機能(ファームウェアバージョンV01.09〜)について


2003年12月24日
2004年06月29日 UPnP機能の説明を改訂。DNSキャッシュ機能に関する注記を追補。


1. はじめに
    UPnP(Universal Plug and Play)をサポートした機器は、ネットワークに対して自動的にIPアドレスを取得したり、自らの機能を通知したり、動的に情報を交換することができます。
    FITELnet-F100(以後、F100と略します)は、SIP(Session Initiation Protocol)によるIP電話をご利用頂くための機能として、以下のUPnP機能をサポートしました(*1,*2)。

    • IP電話アダプタからのパケットを、ルータのNAT機能によりアドレス変換した場合、IP電話で通話できなくなるという問題がありますが、UPnP機能でアドレス情報をF100とIP電話アダプタ間でやりとりすることにより、これを解決することができます。詳細は、「3.F100におけるUPnP」をご参照ください。


    • IP電話アダプタとF100間で使用するポートを、UPnP機能により自動的に設定し、且つ、ポートのマッピングテーブルを作成します。


    *1:IP電話(SIP)以外のアプリケーションには対応しておりません。

    *2:V01.09のファームウェアの場合、UPnP機能とDNSキャッシュ機能を併用できません
      (DNSキャッシュがoffの場合、マルチルーティングで、URL指定による振り分けが
      できません)。V01.10以降のファームウェアでは併用できるようになっています。

2. F100のUPnP仕様



3. F100におけるUPnP


    上図の構成例で、拠点側のPC(1)とセンタ側のPC(2)は、IPsecで通信しています。
    また、拠点側では、SIPにより、IP電話で通信を行っています。

    拠点側のIP電話アダプタからのパケットは、F100のNAT機能により、IPヘッダに書かれているアドレスが変換されますが、SIPの場合、UDPパケットのデータ部にもアドレス情報が書かれており、相手はその情報を元に通信を行うため、NATによるアドレス変換だけでは、通信できなくなってしまいます。

    この問題を解決するために、UPnP機能により、F100とIP電話アダプタ間で、アドレスなどの情報を通知し合い、IP電話アダプタで、あらかじめUDPパケットのデータ部のアドレスをグローバルとしておくことで、通信を可能としています。

    F100で作成するマッピングテーブルの内容は次の通りです。

    • リモートホスト(相手側)のIPアドレス
    • NAT変換後のポート番号
    • 変換後のプロトコル(TCP or UDP)
    • プライベート側(ソース側)のポート番号
    • プライベート側(ソース側)のIPアドレス
    • ポートマップの有効時間

4. 設定例

    設定例につきましては、こちらをご参照ください。

以 上



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