ページの始まり



古河電工時報 第112号

千葉事業所におけるポリ塩化ビフェニル(PCBs)の自家処理

桜井俊輔,飯野重雄,千住年男,中込 昇

概要

国内のポリ塩化ビフェニル(PCB)処理は,1997年に化学的処理法が認められ,処理の本格化に向けて動き始めているが,国内には高濃度PCBを商業規模で処理を行う施設がまだない。今回,当社の関連会社である原子燃料工業株式会社のPCB処理技術による施設を千葉事業所内に設置し,千葉事業所で保管しているコンデンサ中のPCBの自家処理を行った。

保管コンデンサ91台から抜き取った1,561kgの処理を行ったが,排ガス中のPCB及びダイオキシン類の濃度は基準に比べ十分に低く,発生した副生成物も十分低い値であることが確認された。また,最高で1バッチ100%PCBを40L処理する作業を1日4バッチ行うことができ,商業規模として十分な能力があることが実証された。6ヶ月の間に設置工事から処理及び施設撤去まで無事故無災害の内に終了した。


ここからサブカテゴリメニュー

サブカテゴリメニューここまで


ページの終わり