こんなことできる?

6-Q01.ルータ機能
1) 通信が終わってからISDN回線を切断するまでの時間は変更できないのですか?
2) FITELnet-Eに複数プロバイダを設定することはできますか?
3) どのような種類のlogがとれますか?
4) ラインログで表示されるエラーコードの一覧表はありますか?
5) NATを使用してDNSをLAN側におきたいのですが?
6) WindowsNTサーバとWindows95をISDNで接続したい(NTのドメインに接続したい)のですが,ポート番号137-139のフィルタリングをした方がいいのですか?
7) ファームウェアのバージョンの確認方法を教えてください。
8) パスワードを忘れてしまいました!
9) WindowsのPCでインターネットに接続しているのですが,定期的に回線が接続されているようです。
10) 利用可能なRADIUSサーバがあったら教えてください。
11) ファームのバージョンアップをすると設定内容はクリアされてしまうのですか。
12) FITELnet-E20でTA機能とルータ機能を同時に使えますか。
13) インターネットの接続にイントラネットの接続を追加することになりました。自局電話番号をサブアドレスで分ける必要がありますか?
14) FITELnet-EはPPTPをサポートしていますか。


6-Q02.アナログポート
1) 2台の電話を,契約番号で着信する場合とダイヤルイン番号で着信する場合で分けたいのですが。
2) 発信者優先着信と着信転送を同時に設定すると着信はどうなりますか。
3) i・ナンバー(3ナンバー)に対応していますか。
4) キャッチホンの設定はできますか。
5) アナログにつないだ電話機でtel1につないだ電話をtel2の電話より優先着信させたいのですが。
6) FITELnet-Eの液晶画面に料金表示させたくないのですが。
7) アナログポートにつなぐ電話は,パルスではだめですか。
8) INSボイスワープ(NTTとの契約有)は利用できますか。
9) 電話を受ける相手を固定にしたいのですが。


6-Q03.AsyncPPP
1) Async接続していますが,自動発呼しません。
2) 2)シリアルのスピードはどこで変えるのですか。







6-Q01. ルータ機能

1)通信が終わってからISDN回線を切断するまでの時間は変更できないのですか?

answer デフォルトでは,通信が終わってから60秒ごにISDN回線を切断します。この値の変更は可能です(設定範囲は0〜3600秒)。
具体的には,以下のような設定を行ってください。
【WEB設定画面の場合】
「ルータの便利な設定」→「ISDN回線の接続について」→B1(またはB2) →「発呼,着呼接続時の無通信時間」を「120秒」とする
【コマンドの場合】
conf#isdn -1 idletimer=120,120
(←ISDN#1(またはISDN#2)の発呼,着呼切断タイマを120秒に設定する)
注意事項:
無通信監視タイマに値0を設定(idletimer=0)した場合は,無通信監視を行なわない事を意味し,自動では回線切断されません。この場合,回線切断はtelnetまたはコンソール(RS-232C経由)でFITELnet-Eにログインし「disconnect」コマンドを利用して下さい。 idletimer=1 等の短い時間を設定すると,中継データの発生の仕方によっては回線の接続/切断が頻繁に発生し,課金が高くつく事もあります。
2)FITELnet-Eに複数プロバイダを設定することはできますか?

answer できます。
最大4件まで設定することができます。また,ファームウエアのバージョンがV01.07以降であれば,自動でプロバイダを切り替えて接続するような使い方ができます(マルチルーティング機能)。

3)どのような種類のlogがとれますか?

answer 一般的なエラーを示すエラーログ,回線に関するラインログ,重度障害が発生した際のトラップログがあります。
elogコマンドでは,「通し番号,装置稼働時間,タスクID,ログID,エラーコード,ログメッセージ」が表示されます。
llogコマンドでは,「通し番号,装置稼働時間,回線種別,エラーコード,ログメッセージ」が表示されます。
tlogコマンドでは,「通し番号,装置稼働時間,タスクID,ログID,エラーコード,ログメッセージ」が表示されます。
これ以外に,以下のコマンドで簡単な情報を得ることができます。
  • dhcpstatコマンド(DHCPにて配信したアドレスの状況)
  • ftraceコマンド(フレームトレース)
  • gatetableコマンド(経路情報)
  • hereisコマンド(バージョン情報)
  • ipinterfaceコマンド(インタフェースに割り当てられたIPアドレス)
  • iprouteコマンド(ルーティング情報)
  • lineisコマンド(回線毎の接続している/いない,接続している電話番号,接続している時間(課金監視機能が有効になっている場合のみ))
  • natinfoコマンド(NATの変換状況)
  • stchannelコマンド(回線毎の接続時間の累計,料金の累計)
  • stipコマンド(プロトコル毎の中継したパケット数)
  • targetisコマンド(接続相手毎の接続時間(課金監視機能が有効になっている場合のみ))
  • vlogコマンド(telnetやftpのアクセス状況)
4) ラインログで表示されるエラーコードの一覧表はありますか?

answer マニュアル内に一覧があります。こちらの「6.ご参考に」をご覧ください。

5)NATを使用してDNSをLAN側におきたいのですが?

answer DNSをLAN側におく場合には,外向きのDNSと内向きのDNSが必要となり,NATスタティックテーブルに外向きDNSのアドレスを登録しておく必要があります。 この時,LAN上の端末から,外向きサーバのグローバルアドレス宛の通信は行うことができません。

6)WindowsNTサーバとWindows95をISDNで接続したい(NTのドメインに接続したい)のですが,ポート番号137-139のフィルタリングをした方がいいのですか?

answer
FITELnet-Eにフィルタリングの設定をする必要はありません。
以下の設定で可能です。

Windows95のコントロールパネル→ネットワーク→ネットワークの設定→TCP/IP
  • WINS設定:「WINSの解決をしない」に設定
  • バインド:Microsoftネットワーククライアントにチェック
Windows95のコントロールパネル→ネットワーク→ネットワークの設定→Microsoftネットワーククライアント
  • 「Windows NTのドメインにログオンする」にチェック
  • Windows NTドメイン名に,ログオン先のドメイン名を入力
Windows95のコントロールパネル→ネットワーク→ユーザー情報
  • ワークグループ名に,ログオン先のドメイン名を入力
  • Windows95のlmhostsファイルに以下の記述を追加
    XXX.XXX.XXX.XXX    (Windows NTサーバの名前)  #PRE #DOM:
    (ドメイン名)
    
ルータでは,フィルタは特に必要がありません。定期パケットは発生しません。

Windows95のログオン時に,ユーザー名,パスワードおよびドメインを入力する窓が表示されます。通常はパスワードのみ空白です。
ユーザー名とパスワードは,ドメインに登録されているものを使用してください。ドメインにログオンが成功するはずです。

制限事項として,ネットワークコンピュータをダブルクリックしても,Windows NTサーバ等接続先LANに設置されているコンピュータのアイコンは表示されません。アクセスする場合には,以下のいずれかのオペレーションが必要です。

【アクセスの方法】
  1. エクスプローラ→「ツール」メニュー→「ネットワークドライブの割り当て」で,パスの所に共有リソースのフルパスを指定
    (\\(Windows NTサーバの名前)\(共有名))
  2. 「スタート」→「検索」→「他のコンピュータ」で,Windows NTサーバ の名前を入力。

2.の方がお勧めです。検索結果,Windows NTサーバのアイコンが表示されるはずですので,そのアイコンをデスクトップにドラッグ&ドロップすれば, Windows NTサーバのショートカットをデスクトップ上に作成できます。以後は このショートカットで容易にWindows NTサーバにアクセスできます。

2.の方法で作成したショートカットを,C:\WINDOWS\NETHOODディレクトリに入れておくと,「ネットワークコンピュータ」アイコンをダブルクリックした時に開くウィンドウの中に表示させることができます。同一LAN上にそのコンピュータが接続されているのと同じ操作環境をお望みならこの方法がお勧めです。

【lmhostsファイル作成時の注意】
lmhostsファイルは,デフォルトではSAMという拡張子がつけられて います。使用する時には,この拡張子を外してください。外さない とファイルが読み込まれず,記述した内容が有効になりません。

なお,Windows NTサーバ以外のリモートコンピュータにアクセスが必要な場合 は,lmhostsファイルに記述する必要があります。

         XXX.XXX.XXX.XXX    (コンピュータの名前)  #PRE
でOKです。
7)ファームウェアのバージョンの確認方法を教えてください。

answer WEB設定画面,コマンド,設定ダイヤルから確認が可能です。

現在のファームウェアのバージョン確認方法は,こちらになります。

8)パスワードを忘れてしまいました!

answer ログインのパスワード,コンフィグレーションのパスワードとも忘れてしまった場合,パスワードのみを消去することはできず,装置全体の設定を初期化するしか方法がありません。よって,パスワードの管理は管理者が責任を持って行ってください。初期化の方法は,こちらの「4-Q01.4) FITELnet-Eシリーズを工場出荷設定に戻す(初期化する)にはどうすればいいですか?」をご覧下さい。

9)WindowsのPCでインターネットに接続しているのですが,定期的に回線が接続されているようです。

answer Windows Updateで「Windows 重要な更新の通知 1.01」をインストールしていませんか。これを使用していると,5分おきにWindows Updateのページをチェックするようです。時間の間隔やタスクの停止は設定できますが,パソコンを立ち上げなおすとデフォルトに戻ってしまうようです。
これを利用しないために,「アプリケーションの追加と削除」から「Microsoft Windows Critical Update Notification」を削除してみてください。

10)利用可能なRADIUSサーバがあったら教えてください。

answer FITELnet-E30のRADIUSクライアント機能の利用が可能であることを確認しているRADIUSサーバには下記のものがあります。
・Livingston RADIUS 1.16(Livingston社,UNIX用)
・Merit Authentication,Authorization and Accounting Server 3.5.6(Merit社,UNIX用)
・Ascend Access Control 1.0A(Ascend社,WindowsNT用)
設定方法などについてはコマンドリファレンス内に詳細があります。こちらのコマンドリファレンスの「9.RADIUS関連」をご覧ください。

11)ファームのバージョンアップをすると設定内容はクリアされてしまうのですか。

answer クリアされることはありません。基本的には設定はそのままで使用できます。

12)FITELnet-E20でTA機能とルータ機能を同時に使えますか。

answer 使えます。具体的な設定方法などについては取扱説明書内に詳細があります。こちらのマニュアル「5.TA機能を使う」をご覧ください。

13)インターネットの接続にイントラネットの接続を追加することになりました。自局電話番号をサブアドレスで分ける必要がありますか?

answer サブアドレスで分ける必要はありません。1B目はインターネット接続のため着信しない,発信のみの設定とし,2B目は発着信できる設定にします。
具体的には,以下のような設定を行ってください。
【WEB設定画面の場合】
「ルータの便利な設定」→「ISDN回線の接続について」→B1→「契約番号での着信」を「しない」とする。
「ルータの便利な設定」→「ISDN回線の接続について」→B2→「契約番号での着信」を「する(デフォルト)」とする。
【コマンドの場合】
conf#isdn -1 globalnumber=deny
conf#isdn -2 globalnumber=allow(デフォルト) (←2B目のみ着信する)
14) FITELnet-EはPPTPをサポートしていますか。

answer サポートしていませんが,中継することは可能です。ただし,NATを使用しているとtcp,udp,icmpのみの通信になりますので中継できません。



6-Q02.アナログポート


1)2台の電話を,契約番号で着信する場合とダイヤルイン番号で着信する場合で分けたいのですが。

answer 設定で可能です。
TEL1は契約番号で着信,TEL2はダイヤルイン番号で着信する場合は以下のような設定を行ってください。 
【WEB設定画面の場合】
「電話の基本設定」→「TEL1」→「グローバルセレクト/ダイヤルイン」 →「グローバル着信時のみ着信する」
「電話の基本設定」→「TEL2」→「グローバルセレクト/ダイヤルイン」 →「指定ダイヤルインのみ着信する」を選択し,「ダイヤルイン番号」を設定する。
【電話機もしくはコマンドの場合】
TEL1
5**#:TEL1ポートを契約番号で着信(グローバル着信)
TEL2
5**ダイヤルイン番号#:TEL2ポートをダイヤルインで着信
※" 5**契約番号# " と設定しても契約番号での着信はできません。

2)発信者優先着信と着信転送を同時に設定すると着信はどうなりますか。

answer 発信者番号優先着信と着信転送/コールバック/中継機能の登録が重なった場合は,発信者番号優先着信で着信後,着信転送/コールバック/中継機能を行います。
よって,発信者番号優先着信と着信転送を同時に設定していると,発信者番号優先着信している相手からの着信も転送されてしまいます。
発信者番号優先着信;
特定の相手からの電話をTEL1ポートまたはTEL2ポートに強制的に着信させる機能です。発信者番号優先着信を設定すると,着番号とTELポートに登録したダイヤルイン番号やサブアドレス,また機器種別が不一致でも着信します。また,識別着信の設定によらず着信します。
3)i・ナンバー(3ナンバー)に対応していますか。

answer はい,こちらの「6-Q02 1)ダイヤルインの設定」加えて,i・ナンバーの設定が必要です。
具体的には,以下のような設定を行ってください。
【WEB設定画面の場合】
「電話の基本設定」→「共通」→「i・ナンバー:#1(3ナンバーの場合,#2)」に「追加番号」を設定する。
【電話機もしくはコマンドの場合】
TEL1,TEL2どちらでも共通
3*8<追加番号>#:i・ナンバーの追加
3*9<追加番号>#:i・ナンバーの追加・・・3番号を契約している場合に設定。
※" 5**契約番号# " と設定しても契約番号での着信はできません。

4) キャッチホンの設定はできますか。

answer はい,できます。FITELnet-Eのアナログ機能では疑似コールウェイティングの設定が必要です。ただし,疑似コールウェイティングはすでに1B使用中の場合,ご利用できません。
具体的には,以下のような設定を行ってください。
【WEB設定画面の場合】
「電話の基本設定」→「TEL1」→「着信種別」→「通信中着信許可」
「電話の基本設定」→「TEL2」→「着信種別」→「着信禁止」
【電話機もしくはコマンドの場合】
TEL1
3*2: 通信中着信許可
TEL2
3*0: 着信禁止


5)アナログにつないだ電話機でtel1につないだ電話をtel2の電話より優先着信させたいのですが。

answer 具体的には,以下のような設定を行ってください。
【WEB設定画面の場合】
「電話の基本設定」→「TEL1」→「着信種別」→「着信許可」
「電話の基本設定」→「TEL2」→「着信種別」→「着信許可」
【電話機もしくはコマンドの場合】
TEL1
3*1: 着信許可
TEL2
3*1: 着信許可
6)FITELnet-Eの液晶画面に料金表示させたくないのですが。

answer 料金表示をさせないことはできません。
液晶に表示される料金はNTTの網から通知されてくるものです。

7)アナログポートにつなぐ電話は,パルスではだめですか。

answer ご利用頂けません。
一般のアナログ回線に接続するプッシュ式(トーン;PB)のアナログ通信機器(電話機,FAX等)が接続できます。ダイヤル式(パルス;DP)のアナログ通信機器は使用できません。

8)INSボイスワープ(NTTとの契約有)は利用できますか。

answer はい,できます。
FITELnet-Eのアナログ機能で着信転送(フリー転送)の設定が必要です。TEL2は着信禁止にしないようにしてください。
具体的には,以下のような設定を行ってください。
【WEB設定画面の場合】
「電話の着信転送設定」→「TEL1」→「フリー転送」
→下記の3つのうちどれかを選択します。
転送失敗時は,話し中とする
転送失敗時は,転送先のアナウンスを通知する
転送失敗時は,このポートに接続している電話を呼び出す
【電話機もしくはコマンドの場合】
TEL1
下記の3つのうちどれかを選択します。
2*71: フリー転送許可1(転送失敗時,発信者に話中音を流す)
2*72: フリー転送許可2(転送失敗時,発信者にアナウンスを通知(発信者には通話料がかかります))
2*73: フリー転送代替着信(転送失敗時,本装置が最初に着信したTELポートに接続されている電話機を呼び出す)
※上記設定でうまくいかない場合は,発信者番号通知が必要となります。 電話機もしくはコマンドの設定になります。
TEL1
4*1:発信者番号通知を行う
4*9<自局電話番号>#:通知する電話番号を登録する
9)電話を受ける相手を固定にしたいのですが。

answer 相手からの発信者番号通知があれば,発信者番号優先着信を行うことができます。AsyncPPPで着信を受ける場合に,dialcheck(電話番号のチェック)と同じような使い方をします。短縮ダイヤルの00〜09に電話番号を登録します。短縮ダイヤルはTEL1ポート,TEL2ポートごとに設定できます。
具体的には,以下のような設定を行ってください。
【WEB設定画面の場合】
「電話の基本設定」→「TEL1(またはTEL2)」→「優先着信」を「する」とする。
「電話の短縮登録」→「TEL1(またはTEL2)」→「00〜09」へ登録する。
【電話機もしくはコマンドの場合】
TEL1またはTEL2
9*91:発信者番号優先着信する
0*00<電話番号を市外局番から>#:00〜09の10ヶ所まで登録できます


6-Q03.AsyncPPP


1)Async接続していますが,自動発呼しません。

answer 具体的には,以下のような設定を行ってください。
【WEB設定画面の場合】
「ルータの詳細設定」→「AsyncPPP」→「Async回線の設定」 →「接続方法」を「自動接続」とする。
【コマンドの場合】
conf#async mode=traffc
(←自動発呼とする)
2)シリアルのスピードはどこで変えるのですか。

answer 具体的には,以下のような設定を行ってください。
【WEB設定画面の場合】
「ルータの簡単設定」→「モデムを利用した接続の登録変更」 →「FITELnetとモデム間の通信速度」で設定する。
【コマンドの場合】
conf#async speed=57600
(←スピードを57600bpsとする)



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