
| 2016年08月01日 | 初版 | 
| 2017年01月31日 | 対象機種を追記 | 
						通常、sFlowではコレクタにサンプリングしたパケットを送信してトラフィック解析を行いますが、本機能を利用することで、コレクタがなくても自装置で簡易的にトラフィックの解析を行うことができるようになります。
						サンプリングにはsFlowの技術を利用しますが、トラフィックの解析は自装置で行い、トラフィックの傾向把握や異常トラフィックの検出に利用することができます。
						
						マルチポイントSAを利用する場合、拠点間通信の状況を把握するためにsFlowエージェント機能によるフローサンプリング方法が有効です。このような場合にも本機能を利用し、簡易トラフィックの解析を行うことができます。
						※マルチポイントSAのsFlowエージェント機能を利用する設定例につきましては、こちらをご参照ください。
					
| 対象機種 | ファームウェア | 
|---|---|
| FITELnet F60 | V01.11(00)以降 | 
| FITELnet F200 | V01.17(00)以降 | 
| FITELnet F2200 | V01.03(00)以降 | 
					コマンド書式
					
					
					■補足説明
					
 					
 					
 					
					
■インターフェース名,受信/送信,何時間前,開始時刻,終了時刻を表示します。
例) Interface lan 1 Input last 1H: Start 2016/01/01 16:45 End 2016/01/01 17:16
■通信量は指定時間内の総packet数と総byte数を表示します。通信量を元にしたbpsとppsも表示します。
例) Statistics 0 Mbps 133 pps 63742976 bytes 248999 packets
						■サンプリングに関する情報はIPv4送信元/宛先の組み合わせ毎に以下の表示を行います。また中継データ(bytes数)の多い順に表示します。
						  サンプリングbyte数と総サンプリングbyte数に対する割合を表示します。
						  サンプリングpacket数と総サンプリングpacket数に対する割合を表示します。
					
 例)
       source           destination     bytes                   packets
 -----+----------------+---------------+----------------------+------------------
    1. 192.0.2.2       198.51.100.2            3798272 ( 59%)       14837 ( 59%)
    2. 192.0.2.3       198.51.100.3             913152 ( 14%)        3567 ( 14%)
    3. 192.0.2.4       198.51.100.4             844288 ( 13%)        3298 ( 13%)
    4. 192.0.2.5       198.51.100.5             783616 ( 12%)        3061 ( 12%)
    5. other                                        64 (  0%)           1 (  0%)
					※otherエントリには以下の情報を集約します。
						※sFlowエージェント機能の設定概要につきましては、こちらをご参照ください。
						
						■簡易設定例
						○LANインターフェースでsFlowエージェント機能を有効化します。
					
! ! sFlowコレクタへ通知するsFlowエージェントアドレスを設定します。 ! (ここではlan 1のアドレスを使用します) sflow-agent address 192.0.2.1 ! interface ewan 1 ip mtu 1500 ip address 198.51.100.1 255.255.0.0 exit interface lan 1 ip address 192.0.2.1 255.255.0.0 sflow profile 1 ! このインタフェース(LAN1)でsFlowエージェント機能を有効化します。 sflow sampling-rate 100 ! このインタフェース(LAN1)でフローサンプリングを有効化します。 ! フローサンプリングのレートは100と設定しています。 exit ! ! sFlowエージェントの設定をします。 sflow profile 1 collector address local ! コレクタのIP設定で"local"を指定します。 exit ! end
						○LANインターフェースの受信パケットで2時間前の情報を表示した場合の例です。
						
						<特定のトラフィックが集中しているケース>
					
 
					
						○LANインターフェースの受信パケットで1時間以内の情報を表示した場合の例です。※5分間のデータ
						
						<エントリ数が多いケース>
					
 
					 
					○特定エントリのトラフィック量を計算する
 
					
						○LANインターフェース受信の推定通信量 : 6時間の統計グラフ
						
						表示された統計情報を表計算ソフト等を利用して加工することで下記のような統計グラフを作成することもできます。
					
 
				
						clear sflow traffic
						
						コマンドを実施するとトラフィック統計情報を初期化します。
						スタート時刻もコマンド実行時の時刻となります。
					
sFlowエージェントの統計情報を確認します。
Router#show sflow statistics
sFlow profile 1
   sFlow Agent address             : 192.0.2.1
   Total Sampling pool             : 37422760
   Total sFlow samples             : 374155
   Total Dropped sFlow samples     : 0
   Collector exported sFlow packet samples : 374155
   Collector exported sFlow counter samples : 0
   Max sampled size  : 128
   Max datagram size : 1400
   Collector IP address : local  ←本機能が設定されていることを表示します。
   Configured sFlow interface
      lan 1
         Sampling pool         : 37422760
         sFlow samples         : 374155
         Dropped sFlow samples : 0
         sampling-rate         : 100
         polling-interval      : 0
				
