FITELnet FX201は、これまで培った高度な技術やノウハウを凝縮し、クラス最高レベルの機能・性能を実現しつつ、1G/10Gマルチレート36 ポートに対応し、多様なサービスに対して高収容を可能にします。大規模企業ネットワークやデータセンタ、通信事業者の商用ネットワークまで、幅広くお使いいただけます。
特長
10G uplink/downlink多重、10〜100Gレンジ帯域に適応
19インチラック1Uサイズの筐体で、1G/10Gのマルチレートギガビットイーサネットを36ポート搭載しています。10Gのuplink/downlink多重やUplink 10GでNポートLAG冗長に適応できます。全ポートにおいて、ファイバ以外にメタル線(10/100/1000Base-T)も選択可能です。
キャリアグレードのFITELnet FX1搭載機能を踏襲
FITELnet FX1に搭載されている機能を踏襲しており、キャリアサービスで用いられるMPLS(注1)IP-VPN機能をはじめ、L2GW(Gateway)機能、豊富なIPsec機能をサポートしています。
IPsecにおいては最大20,000セッション、スループット最大16Gbpsを実現しています。
IPsecの瞬時切替を実現するIPsec HA(注2)機能もサポートしており、MPSA(注3)機能のセンタ装置としての機能に関してもエンハンスでサポートする予定です。
(注1) MPLS(Multi Protocol Label Switching):VPN(Virtual Private Network)を構築する方法の一つです。パケットにラベル[label]という識別子を付加し、高速な転送を実現します。IP-VPNサービスのバックボーンネットワークに広く採用されています。
(注2) IPsec HA:VRRP等により機器冗長を行う際にIPsecの制御情報を機器間で共有することにより、機器停止時においてもIPsec接続の継続性を向上する技術です。
(注3) MPSA(Multi-point Security Association):大規模なIPsec網における設定の煩雑さ・スケーラビリティ・遅延といった課題を解消し、拠点間通信に必要な情報をMPSAサーバがすべてコントロールする、SDN(Software Defined Networking)の概念を取り入れた、IPsec拡張方式です。多数拠点のVPNを構築する際の設定による手間を減らすことを可能とします。
L2 Gateway、IPsec HA、MPSAの各機能については、FX1のページに技術説明がございますので、ご参照ください。
FITELnet FX1製品ページ
仕様詳細
項目 | FITELnet FX201 | |
---|---|---|
インタフェース | 中継インタフェース | 1G/10G Multi rate(SFP/SFP+) x 36 (10GBASE-SR、10GBASE-LR、10GBASE-T、1000BASE-SX、1000BASE-LX、10/100/1000BASE-T) |
管理インタフェース | 10/100/1000BASE-T×1 | |
インタフェース(USB) | 外部メモリ | USBメモリ×1 |
サポートプロトコル | IPv4/IPv6 | |
ルーティングプロトコル | スタティック、RIPv2、BGP4、OSPFv2、BGP4+、OSPFv3 | |
IPv4 | 論理インタフェース | 6,094 |
ルーティングテーブル | 500,000 | |
IPv6 | 論理インタフェース | 6,094 |
ルーティングテーブル | 300,000 | |
ARPテーブル数 | 65,535 | |
BGP | ピア数 | 4,000(注1) |
Route Reflector | ○ | |
loopbackインタフェース | 10,000 | |
マルチキャスト | ― | |
DHCPv4 | サーバー/クライアント/リレーエージェント | |
DHCPv6 | サーバー/クライアント/リレーエージェント | |
冗長機能 | 装置冗長 | VRRP、IPsec HA、L2冗長(エンハンス)、L2TPv3 HA(エンハンス) |
回線冗長 | Link Aggregation(IEEE802.1AX) | |
監視プロトコル | BFD、IPv4/IPv6 Survey(注2) | |
ISSU | ― | |
ファイアウォール | パケットフィルタリング | ○ |
学習フィルタリング | ○ | |
アドレス変換(NAT) | NAT、NAT+(PLUS)、NATスタティック、NAT+(PLUS)スタティック、VRF Aware NAT | |
NATテーブル数 | 1,000,000 | |
MACフィルタ | unknown/mcast/bcastフレームのフィルタ可能 | |
ポリシールーティング | ○ | |
QoS | クラス識別(IPフレーム) | アドレス、プロトコル、ポート番号、Precedence/ToS/DSCP/TC、フローラベル、TCPフラグ、フラグメント、802.1pプライオリティ、ICMPタイプ・コード |
クラス識別(Etherフレーム) | Stagプライオリティ、Ctagプライオリティ、Unknownユニキャスト、L2 Multicast、L2 Broadcast | |
アクション | Precedence/DSCP/TC指定、送信キュー指定、廃棄優先度指定、ポリシング指定 | |
キューイング/帯域制御/優先制御 | CBQ/PRIQ/WFQ | |
クラシファイ | 128,000 | |
キュー | ソフトQos 32,000(ポート当たり) ハードQoS 252(全ポート合計) |
|
シェーパ | ソフトQos 4,000(ポート当たり) ハードQoS 252(全ポート合計) |
|
ポリサ | 32,000 | |
スケジューラ階層 | 4 | |
その他 | フレーム長補正 | |
VLAN数 | ポートVLAN | 16,384(ポートVLANとタグVLANの合算) |
タグVLAN | 16,384(ポートVLANとタグVLANの合算) | |
QinQ | IEEE802.1Q、IEEE802.1ad | |
ProxyDNS | ○ | |
NTPサーバ | ○(IPv4/IPv6) | |
NTPクライアント | ○(IPv4/IPv6) | |
VRF数 | 4,000 | |
VPN(MPLS) | サポートプロトコル | LDP、 MP-BGP、RSVP-TE、VPLS |
ラベルパス | ILM 200,000、 FTN 400,000、L3-VPN / L2-VPN | |
VPN(Segment Routing) | サポートプロトコル | SRv6、SR-MPLS(エンハンス) |
VPN(IPsec) | プロトコル | IPv4/IPv6 over IPv4/IPv6 |
カプセル化方式 | ESPトンネルモード | |
暗号化方式 | DES、3DES、AES(128,192,256)、NULL | |
ハッシュ方式 | MD5、SHA-1、SHA-2 | |
DH | グループ1,2,5,14,15 | |
鍵交換 | IKEv1、IKEv2 | |
PKI | RSA Signature(X.509V3)、CRL | |
IPsec-HA | ○ | |
PFS | ○ | |
NAT Traversal |
○(IKEv1 draft-ietf-ipsec-Ike-00.txt, draft-ietf-ipsec-nat-t-ike-03.txt, RFC3947) |
|
MPSA機能 | コントローラ機能・クライアント機能 | |
IPsec-PE機能 | ○ | |
対地登録(peer)数 | 20,000(注3) | |
トンネル(selector)数 | 20,000 | |
トンネリング機能 | MAP-E BR、6RD BR | 2,000(6RD BRはエンハンス) |
IPinIP | 2,000 | |
DS-Lite | ― | |
LW4o6 | ― | |
GRE | 2,000 | |
EtherIP | 20,000(MAC学習機能あり)(注4) | |
L2TPv3 | 20,000(MAC学習機能あり)(注4) | |
L2TPv2 over IPsec | エンハンス | |
L2 | MAC学習数 | 600,000(注5) |
Bridge | 6,096 | |
L2トンネル | L2TPv3、EtherIP、VPLS(LDP方式)、VXLAN、EVPN-MPLS、エンハンス(L2TPv2、EVPN-VXLAN) | |
sFlow | ○ | |
保守運用機能 | SNMP(v1/v2)、SYSLOG、ping、telnet、traceroute、SSHv1、SSHv2、SCP、SFTP、FTP、NTP、RADIUS、TACACS+ ハードウエア自律監視機能、イベントアクション機能 |
|
ログ | syslog、eventlog、command-log、event-action log 装置内メモリ保存(RESET時は保持、電源OFF時は消去)、外部メモリ保存(USBメモリ)、SYSLOG送信 |
|
ファームウェア/コンフィグ | ファームウェア2面/コンフィグは ASCIIファイル形式で内蔵SDカード、ftpサーバなどに保存 | |
付加機能鍵 | ○ | |
コンソールポート | 1ポート(RJ-45) | |
電源 | 電圧 | DC 48V(入力部:専用コネクタ) AC90V〜250V(入力部: ACインレット)(注6) |
消費電力(二重化時) | 141.5W(DC),155.0W(AC) | |
冗長 | 二重化対応 | |
環境条件(動作時) | 温度 | 0〜45℃ |
湿度 | 15〜85%(結露なきこと) | |
放熱 | FAN(背面排気) | |
EMI | VCCI ClassA、VCCI-CISPR 32:2016(Class A) | |
外形寸法 | 430mm(W)×480mm(D)×43.5mm(H) 1RU |
|
質量 | 10Kg以下 |
(注1) 条件により異なります。詳細はお問い合わせください。
(注2) icmp によるネットワーク上の端末、ルータ等を監視する機能です。スティックルート及びBGPと連携して監視ノード故障時に経路の高速切替えが可能です。
(注3) MPSA使用の際、1MPSA内の最大対地数は4000となります。
(注4) IPsecと併用する際、最大対地数は12,000となります。
(注5) L2冗長使用の際、最大学習数は300,000となります。
(注6) 本体同梱の電源ケーブルは定格AC100V 〜 125V です。AC200V でご利用を希望されるお客様は、弊社にお問い合わせください。
外観
FX201
AC電源筐体 正面
AC電源筐体 背面
FX201
DC電源筐体 正面
DC電源筐体 背面