あびきによる工場への浸水から実感した折り畳み式止水板の必要性

2022.10.31

  • 導入実績 001

    株式会社宮内建設

    甑フルーツ園株式会社

地域社会に貢献し、地域から愛されている会社

―― 建設業を手掛ける株式会社宮内建設と、パッションフルーツの生産・加工・販売・カフェ運営を手掛ける甑フルーツ園株式会社の2つ会社の経営に携わっている神山様にお話しを伺いました。

「株式会社宮内建設は、1966年からずっと建設業を通して甑島のインフラを支えてきました。建築工事、土木工事、管工事、電気工事等、ここまで幅広い工事に対応できる建設会社は、甑島内では当社くらいです。」

「甑フルーツ園株式会社は、異業種への挑戦と6次産業化を目指して、上甑島の特産品であるパッションフルーツの生産・加工・販売・カフェの運営を行っており、私の父が社長を務めています。建設業で培ったノウハウを活かして、フルーツ加工工場からカフェまで、すべて自分たちの手で建設しました。」

「定年退職した甑島在住の高齢女性を再雇用し、収穫したパッションフルーツをジャムやドリンクに加工してもらっています。できあがったパッションフルーツ製品は全国販売しており、ふるさと納税の効果もあって売れ行きは好調です。」

株式会社宮内建設
代表取締役 神山様

「あびき」による浸水被害発生!初めての土のう設置での苦労

「当社付近は海抜が低く、「あびき(注1)」で道路が海水で冠水することがあります。」

(注1) 「あびき」とは、海面が短時間のうちに昇降を繰り返す現象のことを指す。沖合での気圧の急変によって発生した水深に比べ波長の長い波が、増幅しながら湾や港に侵入する事により、大きな「あびき」が発生する。地形や水深が1つの要因である事から、過去に被害が発生した場所は大きな「あびき」被害が発生しやすい。100センチを超える大きな「あびき」の発生は、そのほとんどが冬から春にかけての季節に多い事が分かっている。(参照:福岡管区気象台

「「あびき」は毎年発生しているのですが、3年前に発生した「あびき」では水位が40cmくらいになり、初めてフルーツ加工工場前に土嚢(土のう)を積みました。水が来て足場が悪い中、土嚢(土のう)を積んでいく作業は本当に大変でした。」

「また、消防団の倉庫に土嚢(土のう)を200個程度作成して保管しているのですが、使用する場合は取りに行く必要があります。発生した時刻が夜20時頃だった為、自分はお酒を飲んでしまっており、車を運転できませんでした。その為、職場の方に頼んで、軽トラックで土嚢(土のう)を運んでもらいました。」

「「あびき」は30分程度の短い時間で水位が上昇してしまいます。夜だととても気づきにくく、土嚢(土のう)を取りに行ったり積んだりしていては、とても間に合わないと感ました。」

長崎港と枕崎港における
全振幅100センチ以上のあびきの発生回数

統計期間:平成9年(1997年)~令和元年(2019年)
出典:福岡管区気象台

折り畳み式止水板F-shieldで「あびき」に備える

「折り畳み式止水板F-shieldは、フルーツ加工工場の入口や倉庫、玄関に折り畳んで保管しておけば場所もとらないし、いざという時も、簡単にすぐ設置できます。軽いので、加工工場で働いている高齢者女性も扱える点もとてもよかったです。また、土嚢(土のう)よりも見栄えが良いので、人目につく場所にも置いておきやすい点も気に入っています。」

「「あびき」は冬から春にかけて発生する事が多いです。これから冬になってきますが、今後は折り畳み式止水板F-shieldを使って、急な「あびき」によるフルーツ加工工場への浸水被害にしっかり備えていきたいです。」

甑フルーツ園

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