課金監視機能
システム構築上の問題などでISDN回線が接続されっぱなしになり,思わぬ回線料金となってしまうことがあります。課金監視機能は,こうした問題を回避するために,連続で接続するリミット時間を設定する機能です。課金監視機能には下記の3種類があり,MUCHOの機種によってサポートされている機能が限定されます。

  • 装置連続リミッタ(MUCHO-E・EX・EV・EV/PK・ST・TL・TL-DSU・PSでサポート
    接続相手に関わらず,装置としてISDNを連続接続のリミット時間を設定できます。これは,主にISDN網の障害や,アプリケーション設定ミスを想定しており,装置連続リミット時間(相手連続リミット時間より長く設定するのが通常)を越えて連続で接続されると,強制的にISDN回線を切断し,装置は停止します(装置のリセットもしくは電源OFF・ONで装置は復旧します)。
    デフォルトで12時間が設定されており,1〜168時間まで指定することができます。

  • 相手毎連続接続リミッタ(MUCHO-EX・EV・EV/PK・ST・TL・TL-DSUでサポート
    接続相手毎にリミット時間を設定でき,相手毎にISDN連続接続時間を管理できます。リミット時間を越えて連続で接続されていると,ISDN回線は強制的に切断されます。
    デフォルトはMUCHO-E・EX・EV・EV/PKで600分で切断されますが,設定で60〜1439分まで指定することができます。
    MUCHO-ST・TLはデフォルトではoffですが,onにすると1〜24時間まで指定することができます。
    相手連続リミッタが作動して回線が切断された時は,装置のリセットもしくは電源OFF・ONをしない限り,その相手とは接続できません。
    また,連続接続時間がリミット時間の90%に達したときに,elogにログが表示されます。この時に,異常に気づき回線を切断しunlockコマンドでリミッタを0に戻すことができます。

  • 発呼回数リミッタ(MUCHO-EX・EV・EV/PKでサポート
    接続相手毎に単位時間(1時間)あたりの発呼回数を設定でき,発呼回数を管理できます。1時間でリミット回数を越えて接続されようとすると,ISDN回線は接続できません。 デフォルトは40回で,1〜3600回まで指定することができます。
    発呼回数リミッタが作動して回線が切断された時は,装置のリセットもしくは電源OFF・ONをしない限り,その相手とは接続できません。
    また,発呼回数がリミット回数の90%に達したときに,警告としてelogにログが表示されます。この時に,異常に気づき回線を切断しunlockコマンドでリミッタを0に戻すことができます。

  • 【対応バージョン】
    MUCHO-E・EX・EV・EV/PK ; 初版

    MUCHO-TL・TL-DSU ; 初版

    MUCHO-ST・PS ; 初版
    【設定方法】
    MUCHO-E・EX・EV・EV/PK ;
    コマンド; isdnコマンド(装置連続リミッタ)targetコマンド(相手毎連続接続リミッタ,発呼回数リミッタ)
    WEB設定;ルータの便利な設定→ISDN回線接続先の登録(相手毎連続接続リミッタのみ;それ以外のリミッタ機能は設定不可)
    MUCHO-TL・TL-DSU ;
    コマンド; isdnコマンド(装置連続リミッタ)targetコマンド(相手毎連続接続リミッタ)
    設定ユーティリティ;拡張設定→ISDN関連の設定→ISDNその他(装置連続リミッタのみ;相手毎連続接続リミッタは設定不可)
    MUCHO-ST・PS ;
    コマンド; isdnコマンド(装置連続リミッタ)targetコマンド(相手毎連続接続リミッタ)
    設定ユーティリティ;拡張設定→ISDN関連の設定→ISDNその他(装置連続リミッタのみ;相手毎連続接続リミッタは設定不可)
    【関連機能】
    【関連FAQ】
  • 課金監視機能って何?



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