ナンバーディスプレイを含む電話機能の拡張

NTTで実施している「INSネット発信者番号通知サービス」への対応や,MUCHO-TL/TL-DSUのアナログポートにつないだ電話をより便利に利用できるように,電話機能を拡張しております。
この拡張機能をご利用になる場合は必ずこのページをよくお読みの上,正しくお使い下さい。

メニュー

●NTTナンバーディスプレイサービスへの対応

●ファックスを有効に活用していただくために

●フリー転送を有効に活用していただくために

●なりわけ着信を有効に活用していただくために

●フッキングができない子機等を有効に活用していただくために

●電話からの設定をより便利にしました


●NTTナンバーディスプレイサービスへの対応

ナンバーディスプレイを使用するには,「ナンバーディスプレイを使用する」と設定しなければなりません。

着信時,ナンバーディスプレイに対応した電話機などのディスプレイに,電話をかけ てきた人の電話番号などを表示することができます。表示できる内容は,お客様の「 INSナンバーディスプレイ」契約状況により異なります。 「INSナンバーディスプレイ」の契約に関しましてはNTTにお問い合わせください。

INSナンバーディスプレイ契約状態と 電話をかけてくる所 発信時の条件 ディスプレイへの表示内容

※諸注意

ナンバーディスプレイ装置使用の有無の設定

ナンバーディスプレイ装置をご利用になる時は,該当のTELポートに「ナンバーディ スプレイ装置を使用する」の設定が必要となります。
この設定の工場出荷時設定は「ナンバーディスプレイ装置を使用しない」となっていますので,ナンバーディスプレイ装置をご利用にならない場合,この設定項目の設定は必要ありません。

ナンバーディスプレイ装置を呼び出すための呼出音のON/OFF時間は0.5秒/0.5秒が規定値となっていますが,MUCHO-TL/TL-DSUではこの時間をTELポート毎に変更できます。

電話からの設定手順 内容
1*60 ナンバーディスプレイ装置を使用しない(工場出荷時設定)
1*61 ナンバーディスプレイ装置を使用する(起動信号は規定値)
1*62 ナンバーディスプレイ装置を使用する(起動信号は0.65秒/0.35秒)


※ナンバーディスプレイがうまくできない時

ナンバーディスプレイは,電話がかかってきたタイミングによっていはうまく動作しない時がありますが,動作できない状況が続く場合は次の設定変更でなおる場合があります。

ナンバーディスプレイできない状況 変更する内容
通常の呼出音よりも短い間隔でベルがなり,ナンバーディスプレイできない "9*70〜3"の設定でベル周波数を変更してください。また、"1*62"(ナンバーディスプレイ装置を使用する(起動信号は0.65秒/0.35秒))の設定でも確認して みてください。
短い呼出音は鳴らないが,ナンバーディスプレイできない。 "9*00〜1"の設定で通話ボリュームを変更してください。


※諸注意
発信者番号による電話への着信制限(識別着信)

いたずら電話や無用な電話を受けないように,かかってきた電話の発信者番号等の内 容から,TELポート毎に着信を制限することができます。
着信を制限する条件と設定方法は次の通りです。

電話からの設定手順 内容
9*50 着信識別,着信制限は行わない。(工場出荷時設定)
9*51 MUCHO-TL/TL-DSUに短縮登録されている電話番号と同じ発信者番号の着信(識別着信)は許可する。
9*52 識別着信とINSなりわけ登録番号からの着信も許可する。
9*53 発信者番号が通知されている,あるいはINSなりわけ登録者からの着信を許可する。
9*54 識別着信とINSなりわけ登録者からの着信に加え,公衆電話からの 着信も許可する。
9*55 発信者番号が通知されている,あるいはINSなりわけ登録者からの着信に加え,公衆電話からの着信も許可する。
9*56 INSなりわけ登録者以外からの匿名の着信は着信しない。


※諸注意
電話をかける時の発信者番号の通知方法の選択

MUCHO-TL/TL-DSUから184または186をダイヤルしないで電話をかけた時に,発信者番号を相手に通知するか,しないかをTELポート毎に決められます。
また,発信者番号通知はこの設定項目の内容と共に,INSネット発信者番号通知サービスの契約内容に影響されますので,お客様の契約内容も御確認ください。

電話からの設定手順 内容 NTTとの契約内容 通常の発信時 184をつけた発信時 186をつけた発信時
4*0 発信者番号を通知しない 呼毎通知許可 通知しない 通知しない 通知する
呼毎通知拒否 通知しない 通知しない 通知する
常時拒否 通知しない × ×
4*1 発信者番号を通知する 呼毎通知許可 通知する 通知しない 通知する
呼毎通知拒否 通知する 通知しない 通知する
常時拒否 通知しない × ×
4*2 発信者番号の通知は契約による
(工場出荷時設定)
呼毎通知許可 通知する 通知しない 通知する
呼毎通知拒否 通知しない 通知しない 通知する
常時拒否 通知しない × ×


※諸注意


●ファックスを有効に活用していただくために

MUCHO-TL/TL-DSUでは,G3ファックスの「無鳴動(1300HZ)着信」を有効にご利用できます。

無鳴動着信とは,FAX電話が呼出し音を鳴らすことなくFAXを受信できる機能です。 この機能をご利用になるには,受信するFAXが「無鳴動(1300HZ)着信」に対応している必要があります。

プリフィックス発信

MUCHO-TL/TL-DSUでは,通常の電話番号の前に特定の番号を付けてダイヤルするだけで,その回の電話に限ってHLC(高位レイヤ整合性)を特定することができます。また,通話中の着信(コールウエイティング)を無視することもできます。

番号 内容
180 通信中着信をこの回だけ禁止にする。ただし,保留後や内線転送後は無効となる。
181 HLCを「任意(HLCの通知は行わない)」として発信する。
182 HLCを「電話」として発信する。
183 HLCを「FAX」として発信する。また,通信中の着信はこの回だけ禁止にする。
185 フッキング代用特番をこの回だけ中止する。


※諸注意
FAX無鳴動着信の選択

HLCの通知ができない一般電話からのFAX着信を「無鳴動(1300HZ)着信」することができます。
MUCHO-TL/TL-DSUが着信した時,その着信番号が契約番号かダイヤルインかで無鳴動するかしないかをTELポート毎に区別できます。

電話からの設定手順 内容
9*60 FAX無鳴動着信禁止(工場出荷時設定)
9*61 HLCがFAXの時のみ無鳴動着信とする
9*62 無条件に無鳴動着信とする
9*63 契約番号での着信(グローバル着信)時に無鳴動着信とする。
9*64 ダイヤルイン着信時に無鳴動着信とする。


※諸注意


●フリー転送を有効に活用していただくために

フリー転送機能は,フレックスホンの着信転送機能では実現できない,便利な機能を 提供します。
フレックスホンの着信転送機能を御契約している場合,フリー転送の便利な機能はご 利用になれません。フリー転送の便利な機能をご利用になりたい場合はフレックスホ ンの着信転送は御解約ください。

フレックスホン着信転送とフリー転送の関係
転送処理の種類 転送時必要な空き回線数 利用できる転送サービス
フレックスホン着信転送
1
×
×
フリー転送
2


フリー転送代替着信

フリー転送をご利用時,転送先の事情で着信転送が失敗した場合は,MUCHO-TL/ TL-DSUが着信した時のTELポートに繋がれている電話を呼び出すようにTELポート毎に設定できます。
なお,着信転送の失敗は通常の呼出し失敗に加え,相手が30秒以内に応答しない場合 も含みます。

電話からの設定手順 内容
2*70 フリー転送禁止
2*71 フリー転送許可(工場出荷時設定)
転送失敗時はビジー音が鳴り,発信者には課金は発生しません)
2*72 フリー転送許可
(転送失敗時は転送先のビジー音またはメッセージが聞こえ, 発信者に課金が発生します)
2*73 フリー転送代替着信を行う。
(フレックスホン着信転送を契約されている場合はご利用になれません)


●なりわけ着信を有効に活用していただくために

NTTのINSなりわけサービスを契約されているお客様にはより使いやすく,契約されて いないお客様には擬似的になりわけサービスを利用することができます。

INSなりわけ着信の機能拡張

なりわけ着信中においても,他のTELポートで通常の着信や新たななりわけ着信が可 能です。

※諸注意
擬似なりわけ

NTTのなりわけサービスを契約されていない場合でも,短縮登録している相手から着 信を受けた場合,電話を6なりわけ呼出ベルと同じように鳴らす事をTELポート毎に設 定できます。

電話からの設定手順 内容
1*50 擬似なりわけは使用しない(工場出荷時設定)
1*51 擬似なりわけを使用する


※諸注意


●フッキングができない子機等を有効に活用していただくために

お手持ちのフッキングができない電話機(特に親子電話の子機)でも,通信中着信の 応答や外線通話の内線転送等フッキングを利用した操作ができます。
ただし,電話機は“#”が押せるものでなければいけません。

フッキング代用特番

“#”のキーをフッキング(キャッチ)として代用します。フッキング操作表におけ る“フッキング”の操作時には“#”を押してください。
通常ダイヤルの発信時,ボイスワープ登録中(ステミュラス手順中)等の“#”はフ ッキングにはなりません。また,“#”を押すことによってダイヤリングのキャンセ ルや特殊ダイヤルとして“#”を利用する事はできません。

電話からの設定手順 内容
9**0 フッキング代用は使用しない
(工場出荷時設定)
9**1 フッキング代用を使用する


フッキング操作の変換一覧表
項目 通常の操作 フッキング代用での操作
保留/保留解除
[通話を保留にする]
お話中に

1回フッキング

“1”

[保留を解除する]
保留の相手がいる

1回フッキング

“1”
[通話を保留にする]
お話中に

“#”

“1”

[保留を解除する]
保留の相手がいる

“#”

“1”
内線転送
[内線通話する時]
お話中に

1回フッキング

“2”

転送する旨を通知する

オフフック

[内線通話しない時]
お話中に

1回フッキング

“2”

オフフック
[内線通話する時]
お話中に

“#”

“2”

転送する旨を通知する

オフフック

[内線通話しない時]
お話中に

“#”

“2”

オフフック
コールウェイティング
お話中に通話中着信音

1回フッキング

かけてきた相手とお話

1回フッキング

“1”

前の方とお話
お話中に通話中着信音

“#”

“1”

かけてきた相手とお話

“#”

“1”

前の方とお話
通話中転送
お話中に

1回フッキング

“1”

電話番号

転送する旨を通知する

1回フッキング

“0”

オフフック
お話中に

“#”

“1”

電話番号

転送する旨を通知する

“#”

“0”

オフフック
3者通話
お話中に

1回フッキング

“1”

電話番号

転送する旨を通知する

1回フッキング

“3”

3人でお話し
お話中に

“#”

“1”

電話番号

転送する旨を通知する

“#”

“3”

3人でお話し
通話中機器移動
[通話の中断]
お話中に

1回フッキング

“#”

認識番号(0〜9)

オフフック

[機器移動後の通話再開]
受話器をあげる

“#”

認識番号(0〜9)

“#”

お話する
[通話の中断]
お話中に

“#”

“#”

認識番号(0〜9)

オフフック

[機器移動後の通話再開]
受話器をあげる

“#”

認識番号(0〜9)

“#”

お話する
ダイヤリングキャンセル
ダイヤル中

1回フッキング

ダイヤルをやり直す
ダイヤル中

受話器を置く

受話器を取る

ダイヤルをやり直す
ビジートーンキャンセル
1回フッキング
“#”

“1”


●電話からの設定をより便利にしました

MUCHO-TL/TL-DSUでは,電話の設定項目は数字と“*”を利用して電話からも設定できます。
電話からの設定は,設定を行っている電話が繋がれているTELポートに行われますが ,他のTELポートや同時に全てのTELポートに対して設定する事もできます。

他ポート設定
設定の為に受話器を取っていない,もう片方のTELポートの設定を行います。
次の操作の後,続けて各設定項目に対応した電話操作を行ってください。

他ポート設定時の手順
*→#→#→各設定項目に応じた手順
例:短縮番号の登録
     *→#→#→0→*→短縮番号(00〜39)→電話番号(市外局番から)→#
                ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
                今迄通りの設定手順
全ポート設定
設定の為に受話器を取っていない,もう片方のTELポートの設定も同時に行います。
次の操作の後,続けて各設定項目に対応した電話操作を行ってください。

全ポート設定時の手順
*→#→*→各設定項目に応じた手順
例:短縮番号の登録
     *→#→*→0→*→短縮番号(00〜39)→電話番号(市外局番から)→#
              ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
              今迄通りの設定手順
着信転送の全ポート指定
前述の「全ポート設定」を利用して同時に両ポートの設定ができますが,着信転送を 「行う/行わない」に関しては,より短い操作手順で済むように特別な全ポート設定 のコマンドを用意しています。

電話からの設定手順 内容
#20 全てのTELポートを着信転送OFFとする
#21 全てのTELポートを着信転送ONとする


外出先から着信転送の設定解除を行う為の暗証番号を,両ポートで同じ番号に設定す れば,外出先からでも着信転送の設定解除を全ポート同時に行なえます。



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