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古河電工時報 第104号

国家プロジェクトによるアルミリサイクル技術の開発

大瀧光弘,五月女貴之,森 謙介,工藤秀明,田中 哲

概要

従来,アルミニウムスクラップの大半は鋳物・ダイカスト用に再利用されてきたが,今後の需給バランスを考慮した場合,展伸材へのリサイクル促進が不可欠であり,そのためには不純物量を低減するための精製技術開発が不可欠である。この認識に立ち軽金属圧延7社と金属系材料研究開発センター(JRCM)が協力して,新エネルギ・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助により,1993~2002年の10年計画でアルミリサイクル促進技術開発を行っている。当社では精製技術として3技術(金属間化合物法,連続結晶分別法,真空蒸留法)の研究開発を分担してきた。これらの要素技術開発の結果,各種不純物元素の精製に関する各技術の限界あるいは将来性への展望を得た。
1997年にNEDO及び工業技術院の中間評価を受け,当社の研究テーマからは結晶分別法及び真空蒸留法の2テーマが,そして非金属介在物除去技術開発((株)神戸製鋼所),ドロス残灰の有効利用技術開発(三菱アルミニウム(株))が実証研究テーマに採択された。 ここでは,当社で開発してきた要素技術の状況を述べる。


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