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古河電工時報 第106号

ナトリウム-硫黄電池用可変コンダクタンスヒートパイプの開発

渡辺健次,木村貴史,川畑賢也,柳田智基,山内 守

概要

近年,電力コストを低減するために負荷変動平準化による電力の効率的な利用を推進している。この負荷平準化の手段の一つとしてナトリウム-硫黄(NAS)電池があるが,電池を効率的にかつ長期にわたり安定して使用するには,高温領域における適切な温度調整機能を必要とする。今回開発した高温適用型の可変コンダクタンスヒートパイプ(VCHP)はこの要求を満たすものであり,一般のヒートパイプでは成し得ない「制御が可能」で,かつ外部動力やセンサー,可動部も必要としない放熱構造体である。このVCHPを取り付けることにより,NAS電池に対する充分な温度調節効果をもたらし,更に充放電効率の向上に寄与することができる。本論文においては,開発された高温適用型VCHPの概要について述べる。


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